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プラスチック部品の付着異物対策!

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プラスチック部品の付着異物対策!

エアーガン・除塵用ノズルのように、ゴミやホコリを周辺にまき散らしません!

パターガンのような騒音で作業環境を悪化させません!

静電気でくっついた樹脂カス・ゴミ・ホコリをしっかり集塵除去します!

エレファントは、パルスエアーブローノズル+静電気除去+集塵除去機能を搭載した手持ち式ドライクリーナーです。ゴミやホコリをまき散らさないハンディな集塵システムです。

 

 目 次


お客様の課題・ご要望

コンパクト除塵ピストル で異物対策!

エレファントの4つのラインナップ

 
関 連 情 報

|| ドライクリーナー・除塵装置 関連
|| 除電器・イオナイザ 関連
|| CO2スノージェット洗浄装置

 

||  お客様の課題・ご要望


プラスチック部品・樹脂製品を取り扱う製造現場では、部品の表面にゴミ・ホコリ・樹脂カス・フィルム片などが付着すると、後工程で問題を引き起こす原因となります。除塵対策が必要な工程には、例えば塗装工程・アッセンブリ(組立て)工程・印刷工程・コーティング・仕上げ加工・最終検査などがあります。

下記の事例は、アッセンブリ前に樹脂成形品を清掃する工程で、エレファントを導入して除電・除塵対策するケースです。
 

最終製品はレンズ部品が組み込まれた機器になるので、製品の構成要素である樹脂部品は、アッセンブリの前に表面の清掃が必要になります。部品に付着した塵埃やパーティクルは、アッセンブリしたあと、機器内で浮遊してレンズに付着する原因となります。レンズ・光学部品への異物付着は不良の原因となります。

 

除塵ピストルエレファントを導入する前は、クリーンブースの天井にイオナイザーを設置して空間を除電。作業員は作業台でエアーガンを使って除電・除塵対策が行われていました。しかし、エアーブローで吹き飛ばしたパーティクルはどこへ行くのかという根本的な問題が残り、パーティクルが再付着するなど課題が残されていました。

 

こうした用途は、クリーンブースに設置したイオナイザーによる無電位空間化が不良削減に結びにくいケースの一つです。作業台では人が部品を取り回しており、樹脂部品は接触・剥離を繰り返し、静電気を帯びています。ブース内に設置したイオナイザーは、部品表面では除電効果を発揮していない可能性があります。発塵源が浮遊している塵埃と別にある場合には、静電気を帯びている樹脂製品は微粒子を引き寄せやすくなっており、後工程のアッセンブリ・検査工程で不良が検出される可能性があります。

 

クリーンブースに設置した除電器は、空気中に浮遊している塵埃を除電することで、静電気で部品に付着する原因を予防する効果が期待できますが、それによって不良が削減するかどうかは別問題です。不良の原因が浮遊塵埃と別にある場合には、除電器の導入効果が分かりにくいという結果になりかねません。

 

そして、クリーンブース内で手作業で清掃する工程に、装置化された除塵装置の導入が検討されました。


コンパクト除塵ピストルで異物対策!

elephant180.jpg

エレファント180型の写真(クリーンブースへの設置例)

 

エレファント180型が導入されました。エレファント180型は、3mのダクトホースを介して作業デスクの傍の集塵機に接続しています。ダクトホースはクリーンブースの上から吊り下げ、作業者はエレファントのグリップを握り部品の清掃を行います。

 

エレファント洗浄用ヘッド内には、吸引チャネル・パルス圧縮エアノズル・イオナイザー(スタティックポイント55)が搭載されております。

 

☆ エレファントの圧縮パルスエアの高い除塵能力 ☆

樹脂部品に付着した異物・樹脂カス・箔バリなどは、エアブローしても取れにくいものです。連続エアブローと、エレファントによるパルスエアの気流の違いを記したモデルを記します。

elephantpulseair2.png

連続エアーで樹脂成型品をブローすると、部品の背後に巻き込む気流が生じ、これにより離れたカスが再付着することがあります。実際の成型部品は金型のアンダーカットやキャビティーにより複雑な形状の立体物です。連続エアーブローはこのような立体物に付着した樹脂カスや微粒子の除去を更に難しくします。 

エレファントのパルスエアは、このような連続エアによる問題点をクリアしてくれます。断続化したパルスエアは静電気を帯びた表面を叩くようにブローします。飛散したパーティクルの再付着は起こりにくく、パルスエアで巻き上げられた微小なゴミやホコリはエレファントの吸引チャネルへ送られ、効率的に集塵することができます。また、パルスエアはイオナイザーからのプラスマイナスイオンを帯電した表面へ送り、付着異物へ微振動と衝撃を与え、表面から除去する効果があります。表面を除電しながら付着物を吸引チャネルへ運ぶパルスエアの役割は実に効率的です。吸引チャネルへ送り込まれた異物は、別置の集塵機内に設置したフィルターで捕集していきます。ゴミやホコリをまき散らさない集塵システムです。 

パルス周波数は別置きのエアーコントロールで行います。個別の用途に合わせてエア圧と周波数を最適化して運用します。低エア圧でもパルスエアは非常に安定しています。小さな部品や軽い樹脂成形品でも吹き飛ばさぬようエア圧を調整します。 

パルスエアーブローは連続エアーブローに比べ、エネルギーを省力化できる効果もあります。 

エレファントは、イオナイザー・パルスエア・集塵除去機能がコンパクトなボディに装置化されたシステムです。異物の再付着の問題の解決につながるだけでなく、ドクターエシャリッヒ純正品のスタティックポイントによる除電能力も高く評価されています。

 

運転データ
□機材: プラスチック部品
□装置: エレファント180型
□運転エア圧: 約0.05MPa
□集塵機: CBA-500AT-HC-V1(HEPAフィルター付)

 

下の写真をクリックして、エレファントによる除塵の原理を動画でご視聴いただけます。

 

エレファント洗浄用ヘッドに駆動部品・回転部品はありません!

駆動部品による樹脂カスの飛散はありません!

回転部品による騒音は皆無です!

回転部がある、他の除塵用ノズルとは全く異なる原理で異物を除塵します!



エレファントの4つのラインナップ

 

コンパクト除塵ピストル エレファントには、4つのラインナップがあります。装置を導入する用途・工程に適したモデルを4つの中からお選び下さい。

 

① エレファント110型

"L"字型の形状をした手持ち式のグリップのエレファントです。
別置きの
◆イオナイザ用電源ボックス
パルスエア発生器
◆集塵機
に接続して運転します。

 
 

② エレファント180型

”ストレート”形状の手持ち式グリップのエレファントです。ホースを上からバランサーで吊り下げて使うと便利です。常時間作業でも力を使わずに、部品の清掃を行うことが出来ます。

別置きの
◆イオナイザ用電源ボックス
パルスエア発生器
◆集塵機
に接続して運転します。

 
 

③ エレファントFIX

据付型のエレファントです。

作業台にエレファントを設置・固定して、ワークを手で持ち、エレファントの上にかざして除塵を行います。ワークがエレファントの上に位置すると、センサーが自動でONになり、除塵スタートします。

別置きの
◆イオナイザ用電源ボックス
パルスエア発生器
◆集塵機
に接続して運転します。

 ロボットのハンドにして使用することもできます。

下の動画では、樹脂製品の端面のプラスチックバリを工具で清掃した後、エレファントで除電・除塵・集塵する様子です。

 
 

④ エレファントトローリー


"L"字型の形状をした手持ち式のグリップのエレファントです。ボディの中には、
◆イオナイザ用電源ボックス
パルスエア発生器
◆集塵機
を搭載しており、ホイールで持ち運びができます。エレファントを据付して使用するのではなく、いろいろな現場へ持ち運んで使うのに便利です。

 

  

エレファントの詳細をみる

除塵対策の事例をみる

 

関 連 情 報


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◆除電器・イオナイザ

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