リチウムイオン二次電池の、”電解液”は正極と負極の間でイオンが移動するための媒体です。
電池の能力向上のため、電解液にも難燃性・耐酸化性・リチウムイオン導電性など様々な課題があります。
新規に設計した電解液の性能評価のためには、実際に電極材に電解液を注入して実験を行う必要があります。
このような研究・開発の現場からのニーズにお応えするために、カスタムセルズ社は、電極材(電解液未注入)を少ロットから製作して供給いたします。
鋼材の矯正
電池の製造
パウチの中にはバッテリーセルが入っています。セルは乾燥してドライな状態で納入いたします。納入後、すぐに電解液を注入して、実験を行うことができます。
実験の手順
? パウチにお客様の電解液を注入します。
? パウチをシールします。
? 電池のサイクル運転(充電・放電)を行い、特性を評価します
Custom Cells Itzehoe GmbH(以下,カスタムセルズ)は、ヨーロッパ最大の研究機関 フラウンホーファー研究機構で、16年以上の長きに渡り リチウムイオン電池の研究・開発に取り組み、蓄積したノウハウをベースに2012年にドイツで創業しました。
内燃機関に代わる次世代の自動車技術として、電気自動車(EV)への需要が急速に高まっています。電気自動車の普及には、走行距離・充電時間・安全性・インフラ整備など様々な課題が山積しており、バッテリーの更なる技術革新が必要です。
カスタムセルズ社は、ヨーロッパでは、バッテリー分野で確固たるブランドを確立しました。ドイツの生産プラントでは、電極材料の年間生産量は、80MWh/年 以上に達しています。リチウムイオン電池の研究開発用途に、バッテリーパウチ・電極材料・バッテリーモジュール・コイン電極をカスタムメイドで製作し、供給してまいります。
カスタムセルズ社の製造プラントには、お客様のいろいろなレシピに基づいて電極を製作するために、様々な製造設備を取り揃えています。
スラリー製造:
混合機・混練機・攪拌機(1L~200L)
コーティング設備:
コーティングライン(速度0,1~10m/min)・コーティングヘッド(リバースロール・スロットダイ・ドクターブレード)・測定器(外観検査用光学式測定器・膜厚測定器)・乾燥チャンバー(赤外線式・循環エア対流式)・カレンダー成形装置・スリッター
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