パウダーシールドは、金属造形物の表面に残った粉塵を除塵するための専用チャンバーです。
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金属3Dプリンター(メタルAM)で、金属合金の粉を使って造形した製品には、表面に粉塵が残っていることがあります。金属の微小な粉塵は、人が吸い込むと有害なものもあります。こうした吸引暴露のリスクを回避するためには、粉塵除去作業を密閉容器の中で行い、人から隔離したエリアで清掃作業するニーズがあります。
パウダーシールドは、金属造形物の表面に残った粉塵を除塵するための専用チャンバーです。人は造形物から隔離させたエリアからグローブ越しに造形物にアクセスして、粉塵除去作業を行うことができ、吸引暴露のリスクを回避することが出来ます。
また、金属粉の中には、アルミニウム・マグネシウム・チタンのような可燃性の粉もあります。可燃性の粉塵の場合には、粉塵爆発の危険を考慮して清掃作業する必要があります。パウダーシールドでは、チャンバー内は不活性ガス(窒素またはアルゴン)雰囲気にして、低酸素濃度の雰囲気にすることが出来ます。これにより、粉塵爆発の3要素の一つである酸素を低濃度にした雰囲気で除塵作業をおこなうことが出来ます。オプションのアルゴンガスマネージメントシステムに接続した場合、酸素・水分濃度を1ppm以下にして作業することもできます。
チャンバーの天板から不活性ガスの層流を生成して、粉塵が舞い上がるのを防止することもできます。そして、パウダーを回収・再利用するオプションを搭載したシステムでは、除去した粉塵の内、使用できる粉を分離して、リサイクルすることができます。チタン粉末のような高価な粉末をリサイクルは、ランニングコスト低減につながります。
◆高い安全性
微小な金属粉を吸い込んで吸引暴露するリスクを回避
◆システムはアースして静電気対策
静電気は着火源になります。システムはしっかりアース接続して、静電気対策します
◆低酸素雰囲気で粉塵除去作業
酸素は、粉塵爆発3要素の一つです。チャンバー内は不活性ガスに置換して低酸素雰囲気下にすることで、安全を確保して粉塵除去作業ができます。
◆ブローガン
チャンバー内の不活性ガスブロー用のハンディガンで、造形物表面の粉塵を除去します。
◆有孔ステンレス板
チャンバーの底は、有孔ステンレス板。表面から除去した粉は自重で下へ落下して、下の漏斗へ流します。オプションで、手動式回転チルトテーブル、収集した粉を分別して、リサイクルするオプションがあります。
◆再利用・リサイクル
オプションで、回収した粉をサイクロン分離機とフィルターで分別することが出来ます。使用できる粉は、再び金属3Dプリンターに使用することが出来ます。
写真:左が金属3Dプリンター、右にパウダーシールド
プリントしたばかりの造形物には粉塵が付着している。除塵作業のためパウダーシールドへ搬送する
・ドラム幅(mm): 最大2000(7t) / 950-2120(15t) / 1150-2500(30t) / 1600-3600(50t)
・使用環境:工場内での使用
・操作ユニット:着座式 or スタンディング式
粉塵をチャンバーの外へ排出するのに便利です。
チャンバーの外のハンドルを操作して、テーブルを回転させます。
写真:回転チルトテーブル
チャンバーの下の漏斗へ排出した粉を吸引して、サイクロンセパレータとフィルターで分離するためのオプションがあります。
使用できる粉は、再び金属3Dプリンターで再利用に使用することが出来ます。
チャンバー内で、造形物の表面をクリーニングするためのハンディバキュームホースが付きます。
写真:ハンディバキュームホース
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