微細なCO2スノーを噴射するCO2スノージェット洗浄は、 微細異物や表面コンタミを除去する精密洗浄 を得意とします。 一方、強く固着した異物やバリなどでは、さらに大きな機械的作用が必要になる場合があります。
そこで、微細なCO2スノーではなく、粒状のCO2洗浄媒体を使用。
パワースノーはCO2グラニュールを圧縮エアで加速してワークへ噴射し、より高い除去力が必要な洗浄やバリ取りに使用します。
作用が強くなる分、ワークの材質や表面状態によっては 表面への影響を事前に確認することが重要 です。 異物の固着状態や必要な除去力に合わせて、CO2スノージェット洗浄とパワースノーを使い分けます。
ACP
異物対策
表面改質
電池の製造
パワースノーは、あらかじめ用意したドライアイスペレットを投入する方式ではありません。 液体CO?から粒状のCO?洗浄媒体を装置内で生成 し、圧縮エアで加速してワークへ噴射します。
1. 液体CO?
洗浄媒体の原料を供給
2. グラニュール生成
粒状のCO?洗浄媒体を装置内で生成
3. 圧縮エアで加速
CO?グラニュールに運動エネルギーを与える
4. ワークへ噴射
固着異物やバリへ強く作用
ドライアイスペレットを保管・補給する方式とは異なります。
必要なCO?グラニュールを装置内で生成して連続的に供給できるため、自動化・インライン化にも適した洗浄プロセスです。
パワースノーは、粒状に生成したCO2グラニュールを圧縮エアで加速し、ワーク表面へ噴射します。 微細なCO2スノーでは除去しにくい固着異物やバリ に対して、より強い機械的作用を与えることができます。
精密洗浄よりも、さらに除去力が必要な工程へ。
加工後に残る強固な付着物やバリなど、通常のCO2スノージェット洗浄では除去が難しい対象への選択肢になります。
機械的作用が強くなるため、ワークの材質、表面処理、形状などによっては表面への影響も確認が必要です。 実ワークによる洗浄テストで、除去力とワークへの影響を確認しながら条件を選定 します。
パワースノーは、表面に付着した異物を洗浄するだけでなく、 加工後に残る微細なバリの除去 にも使用できます。 CO2グラニュールを加速して噴射することで、ワーク表面へ機械的に作用します。
洗浄
加工後に残る固着異物など、より高い除去力を必要とする表面洗浄に。
バリ取り
加工によって発生した微細なバリにCO2グラニュールを噴射し、非接触で除去します。
洗浄とバリ取りを同じCO?ベースのドライプロセスで行えるため、 加工後の表面処理工程への組込み にも適しています。 バリの大きさや材質、ワーク表面への影響を確認しながら処理条件を選定します。
パワースノーは、 有機溶剤や水を使用しないCO2ベースのドライ洗浄 です。 噴射されたCO2グラニュールは処理後に気化するため、洗浄媒体そのものがワーク表面に残りません。
脱VOC・脱有機溶剤
有機溶剤による洗浄を使わず、CO2と圧縮エアによるドライプロセスで処理できます。
洗浄媒体が残らない
CO?グラニュールは処理後に気化。サンドブラストやショットブラストのようなブラスト材の残留・回収がありません。
洗浄後の乾燥工程も不要なため、 洗浄・バリ取り後の後処理を簡素化しやすい ことも、CO2を洗浄媒体として使用するメリットです。
パワースノーは、外部で製造したドライアイスペレットを投入する方式ではありません。 液体CO2から必要なCO2グラニュールを装置内で生成 し、洗浄媒体として使用します。
ドライアイスペレットの購入・保管・補給に頼らない洗浄プロセス。
液体CO2の供給からグラニュール生成、噴射までをシステム化できるため、製造設備への組込みや連続運転にも対応しやすくなります。
ロボットや自動搬送設備と組み合わせることで、 洗浄・バリ取り工程の自動化やインライン化 にも展開できます。

パワースノーは、精密なCO2スノージェット洗浄よりも 高い機械的作用が必要な洗浄・バリ取り工程 に適しています。 加工後のワークや、強く付着した異物を除去したい工程など、対象に合わせて処理条件を選定します。
加工後の部品洗浄
機械加工などの後工程で、ワーク表面に強く付着した異物を除去したい場合に。
微細バリの除去
加工後に残った微細なバリを、CO2グラニュールの機械的作用によって除去します。
自動化・インライン工程
ロボットや自動設備と組み合わせ、製造ライン内の洗浄・バリ取り工程への組込みにも対応できます。
「除去力」と「ワーク表面への影響」のバランスが重要です。
パワースノーはCO2スノージェットより強い機械的作用を利用するため、材質、表面処理、異物の固着状態、バリの大きさなどによって適した処理条件が異なります。
ワークや除去対象の状態を確認しながら、適用方法をご提案します。
必要な除去力やワークへの影響、洗浄媒体の扱いによって適した方式は異なります。 パワースノーは、 精密なCO2スノージェット洗浄より強い機械的作用が必要で、サンドブラストやショットブラストとは異なるドライ洗浄を求める工程 で検討できる方式です。
| 比較項目 | CO2スノージェット | パワースノー | ドライアイスブラスト |
サンドブラスト ショットブラスト |
|---|---|---|---|---|
| 洗浄・処理媒体 | 微細なCO2スノー | CO2グラニュール | ドライアイスペレット | 砂・投射材など |
| 機械的作用 | 比較的穏やか | 強い | 強い | 強い |
| 主な用途 | 微細異物・表面コンタミの精密洗浄 | 固着異物の洗浄・微細バリ取り | 強固な付着物の除去・洗浄 | 表面処理・スケール除去・バリ取りなど |
| ワーク表面への影響 | 抑えやすい | 材質・条件により確認が必要 | 材質・条件により確認が必要 | 表面状態が変化する場合あり |
| 処理媒体の残留 | なし | なし | なし | 投射材の回収・管理が必要 |
| 洗浄媒体の供給 | 液体CO?から生成 | 液体CO2から装置内で生成 | ドライアイスペレットを供給 | 投射材を供給 |
| 自動化・インライン化 | ◎ | ◎ | 装置構成による | 装置構成による |
CO2スノージェットとパワースノーは、除去対象に合わせて使い分けます。
微細異物や表面コンタミの精密洗浄にはCO2スノージェット、より強い機械的作用が必要な固着異物や微細バリにはパワースノーが選択肢になります。
※上表は各方式の一般的な特徴を比較したものです。除去力やワークへの影響は、処理条件、投射媒体、ワーク材質、表面状態などによって異なります。
CO2グラニュールを使ったパワースノーの処理をご覧いただけます。 ワークへの噴射や自動化された処理工程 を、実際の映像でご確認ください。
動画:acp systems AG
◆CO2スノーを噴霧してフラックスの残渣をドライ洗浄
◆「プリント基板表面・接点・はんだ」へのダメージは最小限
◆洗浄後の表面には何も残らない(ドライ洗浄!)◆IPA・超音波洗浄でなくてもフラックスは洗浄できる!
◆2本のノズルをロボットで操作
◆CO2スノー有無検知用センサー(赤)
◆CO2スノーの間欠・断続運転が簡単