パイプやチューブの静電気、片側からの除電だけで十分ですか?
リング型イオナイザ EI REは、パイプ・チューブ・ロッド・プロファイルなどをリングの中央に通して除電する特殊形状のイオナイザです。リング内周に配置された放電針からイオンを供給し、丸物・長尺物など、平面とは異なる形状のワークの静電気対策に使用できます。
ハウグ(Haug)
静電気対策
異物対策
フィルムやシートのような平面ワークでは、除電バーをワーク面に向けて設置する方法が一般的です。しかし、パイプ、チューブ、ロッド、プロファイルなどの長尺ワークでは、静電気を帯びる面が一方向だけとは限りません。
EI REは、こうしたワークをリング電極の中央に通過させるという発想のイオナイザです。リング内周に配置された放電針からイオンを供給し、通過するワークの静電気を除去します。
ワークに電極を向けるのではなく、ワークを電極の中へ
1. ワークを通す
パイプやチューブなどを
リング中央へ通過
2. イオンを供給
リング内周の放電針から
イオンをワークへ供給
3. 通過しながら除電
連続搬送される長尺ワークの
静電気を除去
パイプ・チューブ・ロッド・プロファイルなどの長尺ワークに
樹脂押出成形では、丸いパイプやチューブだけでなく、ロッドや異形断面のプロファイルなど、さまざまな形状の長尺製品が連続して搬送されます。EI REは、こうした平面用の除電器では対応しにくい形状のワークに適したリング型電極です。
ワークには接触せず、リングの中央を通過
EI REはワークを挟んだり、表面へ接触させたりして使用する装置ではありません。ワークとリング電極の間に適切な距離を確保し、非接触で静電気を除去します。連続搬送される製品の表面を傷つけずに静電気対策を行えます。
押出・搬送工程で発生する静電気対策に
樹脂製品は、製造・搬送工程での接触や剥離などによって帯電することがあります。帯電すると、粉塵の付着、製品同士の貼り付き、作業者への放電などの原因になる場合があります。EI REは、長尺ワークを次工程へ送る途中で除電する用途に組み込むことができます。
「丸いワークに除電バーをどう当てる?」ではなく、リングの中を通す
EI REは、パイプ・チューブ・ロッド・プロファイルなど、長尺・立体形状のワークに合わせて考えられた特殊なリング型イオナイザです。ワーク形状や外径に合わせてリングサイズを選定できます。
樹脂の押出成形では、チューブ、パイプ、ロッド、プロファイル(異形押出品)などの長尺製品が連続して成形・搬送されます。樹脂は工程中の接触や剥離などによって帯電し、粉塵の付着、製品同士の貼り付き、作業者への放電などにつながることがあります。
リング型イオナイザ EI REは、こうした長尺ワークをリングの中央へ連続的に通過させながら非接触で除電します。平面ではないワークの形状に合わせて静電気対策を行えることが特長です。
押出成形で、こんなワークを除電
樹脂チューブ
樹脂パイプ
ロッド・棒材
異形押出品
押出ラインを流れるワークを、リングの中央へ
EI REを長尺ワークの搬送経路に設置し、製品がリングの中央付近を通過するように配置します。ワークに接触させる必要がないため、連続搬送中の製品を非接触で除電できます。
帯電による粉塵・異物付着の予防に
帯電した樹脂表面は、周囲の軽い粉塵や異物を静電気によって引き寄せることがあります。後工程へ送る前に除電することで、静電気による異物付着を抑える対策として利用できます。
平らじゃない。だから、リング型。
チューブやパイプのような立体形状では、平面ワークとは除電器の設置方法が異なります。EI REは、長尺ワークをリング内部へ通過させることで、丸物・棒状・異形断面などの押出製品に対応しやすい構造になっています。
包装・充填工程では、樹脂フィルムや袋などが帯電すると、材料の貼り付き、開口不良、粉塵の付着など、後工程へ影響する場合があります。特に筒状・袋状の材料では、平面用の除電バーだけでは電極の配置を考えにくいケースがあります。
リング型イオナイザ EI REは、対象物をリングの中央へ通過させながら非接触で除電できます。包装材や充填工程など、リング形状を活かしてワークの周囲からイオンを供給したい用途に使用できます。
包装工程で起こる、静電気によるトラブル
フィルム・袋の貼り付き
帯電によって材料同士が
離れにくくなる
袋の開口不良
静電気によって袋の内面が
貼り付く場合がある
粉塵・異物の付着
帯電した包装材が
軽い異物を引き寄せる
筒状・袋状なら、「外側から当てる」以外の方法がある
除電バーをワークの片側へ配置するのではなく、対象物そのものをリング内部へ通過させるのがEI REの考え方です。包装材の形状や搬送方向を利用して、工程途中へリング型電極を組み込むことができます。
充填前後の静電気対策にも
包装・充填設備では、材料形状や機械構成によって除電器を設置できる位置が異なります。リングの中央を対象物が通過できる工程であれば、充填や次工程の前後で静電気を低減する方法としてEI REを検討できます。
ワーク形状と搬送方法から、リング型が使えるかを選定
すべての包装・充填工程にリング型が適しているわけではありません。ワークの外径・形状、搬送方向、設置スペースなどを確認し、EI REのリング内部を適切な距離で通過できる用途に使用します。
チューブ状フィルムや袋用フィルムの製造工程では、フィルムが筒状のまま連続搬送される場合があります。こうしたワークは平面フィルムとは形状が異なるため、どの方向からイオンを供給するかが静電気対策のポイントになります。
リング型イオナイザ EI REなら、筒状フィルムをリングの中央に通過させながら非接触で除電できます。連続搬送される筒状ワークの形状を利用して、工程内へ除電機能を組み込めます。
平面フィルムと、筒状フィルムでは除電方法が違う
平面フィルム
除電バーをフィルム面に向けて
設置する方法が一般的
チューブ状フィルム
リングの中央を通過させて
周囲からイオンを供給
フィルムの貼り付き・異物付着などの静電気対策に
樹脂フィルムが帯電すると、フィルム同士の貼り付きや、周囲の軽い粉塵・異物を引き寄せる原因になることがあります。後工程へ送る前に除電することで、静電気によるトラブルを抑える対策として利用できます。
連続搬送されるフィルムを、止めずに非接触除電
EI REはフィルム表面へ接触させて使用するものではありません。リング内側とワークの間に適切な距離を確保して設置することで、連続して通過する筒状フィルムを非接触で除電できます。
平面なら除電バー。筒状ならリング型という選択肢。
フィルムだから必ずEI REというわけではありません。平面のフィルムには除電バーが適している場合があります。一方、筒状のまま搬送されるフィルムなら、その形状を利用してリング内部を通過させるというEI REならではの除電方法を選択できます。
ワーク径に合わせて選べる3サイズ|EI RE 型式・寸法・選定ガイド
リング型イオナイザ EI REは、パイプ、チューブ、ロッド、プロファイル、筒状フィルムなど、リング内部を通過させるワークの大きさに合わせて3サイズを用意しています。
選定ではワーク外径だけでなく、搬送中の位置変動や周辺の設置スペースも確認します。「ワークがリングに入るか」だけで決めず、実際の搬送条件を含めてサイズを選定することが重要です。
| 型式 | 外径 | 内径 | 開口寸法 |
|---|---|---|---|
| EI RE 014 200 | 140 mm | 100 mm | 約200 mm |
| EI RE 018 200 | 180 mm | 140 mm | 約240 mm |
| EI RE 024 200 | 240 mm | 200 mm | 約300 mm |
サイズ選定で確認する3つのポイント
1|ワークの外径・最大寸法
パイプやチューブなどがリング内部を非接触で通過できるサイズを確認します。
2|搬送中のワークの振れ
連続搬送中にワーク位置が変動する場合は、その振れ幅も考慮してリングとの接触を避けられるサイズを検討します。
3|設置スペース・搬送方向
リング外径や開閉時に必要なスペース、前後の装置との位置関係なども確認して設置方法を検討します。
リングが開く|長いワークを端から通す必要なし
EI REはリングを開閉できる構造になっています。長いチューブ、パイプ、フィルムなどを、リングの端からすべて通してセットする必要はありません。
機械立ち上げ時や材料交換時にはリングを開き、ワークを所定位置へセットしてから閉じることができます。連続生産ラインへ組み込む際の作業性にも配慮された構造です。
どのサイズを選べばいい?
対象ワークの外径・形状・搬送時の振れ・設置予定位置をお知らせください。リング内径だけで判断せず、実際の使用条件を確認しながら適したEI REを選定します。
「外径○mmのチューブを除電したい」でOKです
パイプ、チューブ、ロッド、プロファイル、筒状フィルムなど、対象ワークの寸法と工程をお知らせください。リングサイズや設置方法についてご相談いただけます。
除電バーとリング型イオナイザ、どう使い分ける?
違いは性能の優劣ではなく、「ワークの形状」と「電極の置き方」
フィルムやシートなどの平面ワークでは、ワーク面に向けて設置できる除電バーが使いやすい方式です。一方、パイプ、チューブ、ロッド、プロファイル、筒状フィルムなどでは、ワークそのものをリングの中央へ通すというEI REならではの除電方法を選択できます。
| 比較項目 | 除電バー | リング型イオナイザ EI RE |
|---|---|---|
| 基本的な設置方法 | ワーク面に向けて設置 | ワークをリング中央へ通す |
| 平面フィルム・シート | ◎ | △ |
| パイプ・チューブ | △~○ | ◎ |
| ロッド・棒材 | △~○ | ◎ |
| 異形プロファイル | △~○ | ○~◎ |
| チューブ状フィルム | △~○ | ◎ |
| ワークへの接触 | なし | なし |
| 向いている考え方 | 広い平面に対して電極を向けて除電 | 立体・長尺ワークをリング内部へ通過させて除電 |
※上表は方式選定の目安です。実際の適否は、ワーク形状・寸法・帯電状態・搬送方法・設置位置などによって異なります。
平面ワークなら、除電バーが素直
フィルム、シート、ウェブなど、広い平面が一定方向へ搬送される工程では、除電バーをワーク面に向けて設置する方法がシンプルです。平面ワークまで無理にリング型にする必要はありません。
丸物・筒状・棒状なら、「囲む」という選択肢
パイプやチューブのような立体形状では、除電バーをどこへ向けるかが課題になることがあります。EI REなら、ワークの搬送経路そのものをリング中央へ通すことで、リング内周に配置された放電針からイオンを供給できます。
平らなら「向ける」。丸い・筒状なら「通す」。
EI REは除電バーより高性能だから選ぶ製品ではありません。除電したいワークの形状に、リング型という構造が合うから選ぶ製品です。長尺ワークの静電気対策で電極配置に困っている場合は、リング型イオナイザをご検討ください。
どんなワークにリング型イオナイザが向いている?
ポイントは、「リングの中央を通過させられる形状か?」
EI REは、あらゆるワークに使う汎用イオナイザではありません。特長が活きるのは、パイプ・チューブ・ロッド・プロファイル・筒状フィルムなど、リング内部を連続して通過させられるワークです。ワーク形状から、リング型が適しているかを確認できます。
| ワーク・用途 | EI RE | 使い方 | 選定ポイント |
|---|---|---|---|
| 樹脂パイプ | ◎ | リング中央を連続通過 | 外径・搬送時の振れを確認 |
| 樹脂チューブ | ◎ | 押出後の搬送経路へ設置 | チューブ外径・設置位置を確認 |
| ロッド・棒材 | ◎ | 長尺ワークをリング内へ通過 | 最大外径・搬送位置を確認 |
| 異形プロファイル | ○~◎ | 異形断面の長尺材を通過 | 最大寸法・形状・振れを確認 |
| チューブ状フィルム | ◎ | 筒状のままリング内を通過 | フィルム径・搬送状態を確認 |
| 袋・包装材 | ○ | リングを通過できる工程で使用 | 形状・搬送方向から適否を確認 |
| 平面フィルム・シート | △ | リング型にする必要性は低い | 除電バーを優先して検討 |
こんなワークなら、EI REを検討
・長尺物が連続して搬送される
・ワークが平面ではなく、丸い・筒状・棒状・異形断面
・リング内部を非接触で通過させられる
・片側から電極を向けるより、ワークを囲む形状が設置しやすい
平面ワークなら、無理にリング型を使う必要はありません
フィルム、シート、ウェブなどの平面ワークでは、除電バーをワーク面へ向けて設置する方がシンプルな場合があります。EI REは、一般的な除電バーでは電極配置に悩む立体・長尺ワークで検討したい特殊形状のイオナイザです。
「こんな形なんだけど、リング型でいける?」でもOKです
ワークの外径だけでなく、異形断面や搬送時の振れがある場合もご相談ください。対象物の寸法・形状・搬送方法・設置予定位置を確認し、リング型イオナイザが適しているかを検討します。
リング型イオナイザの設置・選定で確認したいポイント
リングの内径だけではなく、ワークの動きと設置位置まで見て選定します
EI REは、ワークをリングの中央付近へ通過させて使用するため、単に「ワーク外径が内径より小さいから使える」とは限りません。実際のラインでは、ワークの振れ、搬送方向、設置スペース、周辺設備との干渉なども確認して選定します。
ワークの最大外径
パイプ、チューブ、ロッドなどがリング内部を非接触で通過できる寸法を確認します。
搬送中の振れ
長尺ワークが上下・左右へ動く場合は、その変動幅も考慮してリングとの接触を避けます。
設置スペース
リング外径だけでなく、開閉時に必要なスペースや、周辺設備との距離も確認します。
除電したい工程位置
押出直後、搬送途中、包装前など、静電気トラブルが問題になる工程に合わせて設置位置を検討します。
できるだけ、ワークがリング中央付近を通るように設置
EI REは、ワークをリング内部へ通過させて使用します。搬送ガイドや前後設備との位置関係を確認し、ワークがリングへ接触しないように配置します。長尺材では搬送中にワーク位置が変わることがあるため、実際の運転時の動きまで含めて設置条件を確認することが重要です。
材料交換や立ち上げ時は、リングを開いてセット
EI REは開閉式なので、長いパイプやチューブ、フィルムを端からすべてリングへ通す必要はありません。リングを開き、ワークを所定位置へセットしてから閉じることができます。連続生産ラインへの組込みと日常の材料交換を考えた構造です。
図面がなくても、まずワーク情報から相談できます
選定の初期段階では、ワークの外径・形状・材質・搬送方向・おおよその振れ幅・除電したい工程位置が分かれば検討を始められます。設備図面や設置予定箇所の写真がある場合は、より具体的な選定が可能です。
サイズ選定に迷ったら、ワーク寸法をそのままお知らせください
「外径60mmの樹脂チューブ」「幅120mm・高さ40mmの異形押出品」のように、ワークの実寸をお知らせください。搬送条件や設置位置も確認しながら、EI REが適しているか、どのサイズが候補になるかをご案内します。
リング型イオナイザ EI RE よくあるご質問
リング型イオナイザ EI REについて、対象ワーク、除電バーとの違い、設置方法、サイズ選定など、よくあるご質問をまとめました。
パイプ・チューブ・長尺ワークの静電気でお困りですか?
「除電バーをどこに設置すればいいか分からない」「丸いワークの周囲を除電したい」「押出成形後のチューブに粉塵が付着する」など、長尺・立体形状ワークの静電気対策をご相談ください。
ワークの写真とおおよその寸法だけでも構いません。リング型イオナイザ EI REが適しているか、ワーク形状と工程から検討します。
製品サービス内容に関するご質問やご不明な点などお見積りがありましたら、こちらよりお問い合わせください。