自動車用内蔵外装部品のような大きな樹脂成形品を、広い除電空間の作業台で清掃することが可能です。
キストエシャリッヒ (KIST+ESCHERICH GmbH)
異物対策
電池の製造
除塵のコアには、回転ジェットノズルとリングイオナイザを装備した ” タイフンクリーンコンパクト ” (別ページで紹介しています)を搭載しています。
タイフンクリーンコンパクトを数台、クリーンボックス上部に設置して、ボックスに挿入したワークをセンサーが自動検知して高速パルス除電ブローを発射します。
手作業で、大型プラスチック製品をウニマスターコンパクトに挿入すれば、静電気でくっついたゴミ・ホコリ・異物がみるみる取れていきます。
クリーンボックス空間の天井から、ラミナーフローの気流がダウンフローしています。
クリーンボックス空間の下のメッシュ状テーブルにはフィルターとブロアを内蔵しており、クリーンボックス内に舞い上がったゴミやホコリをフィルターへ集塵・捕集します。
ラミナーフローは、フィルターとブロアを介してクローズサーキットで循環します。
除電エアーブローだけでなく異物を吸引除去するので、周りにゴミやホコリをまき散らさずに、きれいな作業環境を保持します。<ラインナップ>
◆ウニマスターコンパクト600
クリーニングエリア(615mm x 610mm x 660mm)
重量170?
◆ウニマスターコンパクト900
クリーニングエリア(915mm x 610mm x 660mm)
重量210?
◆ウニマスターコンパクト1200
クリーニングエリア
(1215mm x 610mm x 660mm)
重量250?
下の写真は、長い樹脂製品を両手で挿入しています。
樹脂製品の上の3台の丸い部品がタイフンクリーンコンパクトです。リングイオナイザと回転ジェットノズルで高速パルスエアーブローします。静電気で付着した微小なゴミ・ホコリ・異物はみるみる取れていきます。
除塵のステップは、
?樹脂製品を挿入
?自動でクリーニング開始(センサーが検知)
?樹脂製品を取り出す
?自動でクリーニング停止(センサーがOFF)
清掃作業は、”ハンズフリー”です。
オプションで、クリーニングON/OFFをフットペダルで運転することもできます。
バリ取り作業の後にクリーンボックス内で清掃する例です。
インモールド成形・ホットスタンプは、絵柄を写したフィルムを樹脂製品へ転写して加飾する工程です。装飾用フィルムを樹脂製品へプレスすると、端面にピラピラした成形バリがでることがあります。フィルムバリ・箔バリのことです。箔バリは、納品先でのクレームや、次工程での加工不良の原因となるので対策が必要です。プレス金型側でバリを防止することができれば良いのですが、プレス後に箔バリを手作業で除去する除塵工程を設けて対策することがあります。
成形バリ・糸バリでも同様です。射出成型機で成型後の樹脂製品の端面にバリがでることがあります。ブラシや工具で手作業でバリを除去すると、静電気が発生して樹脂カスが製品にくっついてしまうことがあります。
このように、手作業で、ブラシや工具でバリを除去した後、静電気でくっついた樹脂カス・樹脂片・粉をクリーンボックスで、きれいに除塵・集塵する使い方ができます。
ゴミ・ホコリ・異物・静電気にまつわるトラブルは、様々な業種の製造現場で発生しています。
エアーガンやイオナイザの除電ブローは、多くの製造現場で異物対策・静電気対策として使用されています。圧縮エアーブローすると、基材表面をブローするだけでなく、生産環境中に浮遊している小さなゴミやホコリを飛散させることになります。
吹き飛ばされた微小な塵埃は、静電気を帯びており、帯電した基材に引き寄せられて くっついてしまいます。
再付着の問題です。
エアーで吹き飛ばす方式は、手軽に導入できる一方、ゴミ・ホコリを吹き飛ばすことで作業環境を悪化させ、再付着の問題があります。
ウニマスターコンパクトは、基材の付着異物を取り除くだけでなく、付着した異物を吸引除去して、テーブルのフィルターで捕集することができます。
再付着の問題を改善して、作業環境を汚さない大型クリーンボックスです。
写真:
除塵のコア技術 タイフンクリーンコンパクト
リングイオナイザ
回転ジェットノズル搭載
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