カートリッジフィルターは、付着した粉塵をパルスエアで払い落としながら使用します。 しかし、 粘着性のある粉塵や非常に細かな粉塵 がフィルターへ直接付着・侵入すると、払い落としにくくなり、フィルターの清掃性が低下します。
そこで、粉塵を捕集する前にフィルター表面へ保護層をつくります。
プリコート剤による分離層をフィルターと粉塵の間に形成し、粉塵がフィルターへ直接食い込むのを抑える。
これが集塵機におけるプレコーティングです。
TBH GmbH
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Precotech300は、プリコート剤 Precofix 200 を集塵機の吸引配管へ自動供給する装置です。 圧縮エアでプリコート剤を舞い上げ、吸引気流に乗せてカートリッジフィルターまで搬送します。
1. Precofix 200
プリコート剤を容器に充填
2. 圧縮エア
プリコート剤を舞い上げる
3. 吸引配管へ供給
吸引気流に乗せて搬送
4. フィルターへ
表面に保護層を形成
プリコート剤をフィルターへ直接塗るわけではありません。
集塵機自身の吸引気流を利用してフィルターまで運び、表面へ分散させる仕組みです。
Precotech300は、このプリコート剤の供給を自動化します。
※左右にフリックしてご覧いただけます。
カートリッジフィルターをパルスエアで清掃すると、粉塵とともに表面のプリコート層も払い落とされます。 そのまま運転を再開すれば、再び粉塵がフィルターへ直接付着しやすくなります。
Precotech300は、集塵機のフィルター清掃と連動。
清掃完了の信号を受けると、プリコート剤を自動供給し、フィルター表面に保護層を再形成します。
フィルター清掃のたびに手作業でプリコート剤を投入する必要がなく、 集塵機の清掃サイクルに合わせてプレコーティングを自動化 できます。
Precotech300は、フィルター交換直後の初期プレコーティングから、通常運転中の再プレコーティングまで、 用途や粉塵の性状に合わせて3つの運転モード を選択できます。
初期プレコーティング
新品フィルターの使用開始時やフィルター交換後に、最初のプリコート層を形成します。
自動モード
集塵機のフィルター清掃後や再起動時に、メンテナンス用のプレコーティングを行います。
自動モード+Add-Coat
清掃後や再起動時のプレコーティングに加えて、一定間隔でプリコート剤を追加供給します。
Precotech300は、専用のプリコート剤 Precofix 200 を容器へ補充して使用します。 粉体を扱うため、補充作業時の周囲への飛散にも配慮されています。
補充口の吸引リングから、舞い上がる粉塵を吸引。
集塵機または産業用掃除機を接続し、Precofix 200の補充時に発生する粉塵を捕集できます。
プリコート剤の容器容量は 30 L。 充填状態は本体で確認でき、オプションでレーザーセンサーによるレベル監視にも対応します。
Precotech300は単体で集塵する装置ではなく、 カートリッジフィルター式の集塵システムと組み合わせて使用 します。 TBHのFP150・FP211・FP213、およびFPV202に対応しています。
接続する集塵機やフィルター面積に合わせてプリコート剤の供給量を調整。 集塵機+Precotech300をひとつのシステムとして運用 できます。
Precotech300が特に効果を発揮するのは、 粘着性のある粉塵や、フィルターから払い落としにくい微細粉塵 が発生する工程です。 フィルター表面にあらかじめ分離層を形成することで、カートリッジフィルターの清掃性を維持します。
レーザー加工
マーキング、彫刻、切断、溶接などで発生する非常に細かな粒子の集塵に。
自動溶接
バッテリーセル製造など、自動溶接工程で発生する微細な粒子への対策に。
粉体移送・乾燥粉塵
粉体の混合・移送など、多量の乾燥粉塵が発生する工程のフィルター保護に。
ポイントは「粉塵量」だけではなく、「フィルターから払い落としやすい粉塵か」です。
パルスエアで清掃してもフィルターに残りやすい粉塵では、プレコーティングによる保護層がフィルターの清掃性維持に役立ちます。
※メーカー推奨の適用領域:粒径 >0.5 ?m。実際の適否は粉塵の性状や使用条件により確認します。

フィルターのプレコーティングには、プリコート剤をあらかじめ投入する方法もあります。 Precotech300の特徴は、 プリコート剤の供給を集塵機の運転・フィルター清掃と連動させ、自動化できること です。
| 比較項目 | プリコートなし | 手動・簡易的なプリコート | Precotech300 |
|---|---|---|---|
| フィルター保護層 | なし | プリコート剤を投入して形成 | プリコート剤を自動供給して形成 |
| フィルター清掃後 | そのまま運転 | 必要に応じて再投入 | 清掃信号を受けて自動で再プレコート |
| 運転中の追加投入 | ― | 方式による | Add-Coatで周期的に追加供給 |
| 供給量 | ― | 作業方法による | 接続する集塵機・フィルター面積に合わせて設定 |
| 連続運転への組込み | プレコート管理なし | 作業者による管理が必要 | 集塵システムと連動して自動運転 |
ポイントは「プレコーティングできるか」だけではありません。
フィルター清掃によって保護層が払い落とされた後も、必要なタイミングで再形成する。
Precotech300は、このプレコーティングの維持まで自動化します。
Precotech300によるプリコート剤の供給や、集塵システムと組み合わせた運転をご覧いただけます。 全自動プレコーティングが実際にどのように行われるのか を動画でご確認ください。
動画:TBH GmbH
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