
プライマーは、コーティングの密着特性を向上させるために使用する材料です。自動車用プラスチック部品は、部品の用途により表面に適切なコーティングを施すことにより必要な機能を持たせることがあります。母材となるプラスチックの種類は多岐にわたります。コーティング剤との接着性の良い母材であれば、コーティング剤と適切な密着性で塗工できるかもしれませんが、撥水性が高い母材や相手方のコーティング剤をはじきやすい素材を用いる場合、コーティング剤をそのまま塗工しても塗工面の品質が低くなる可能性があります。コーティングの均質性・接着性を向上するために、予め接着剤・プライマーをコーティング面に沿って塗工して、その次工程でコーティングを施す事があります。また、接着材・プライマーを施す前処理として、コロナ処理・プラズマ処理・火炎処理・フレーム処理等の工程で、下処理後に接着材・プライマーを塗工し、その次工程でコーティングするというプロセスを組むこともあります。
コーティング前にプライマーを塗工する場合には、コーティングの質を管理するために、プラスチック部品にプライマーが適切に塗工されている必要があります。例えば黒のプラスチック部品に塗工した黒いプライマーを検査するような難しい用途でも、信頼性が高い検査を行う必要があります。コーティングする前に、プライマーが全長に渡り適切に塗工されているかどうかを検査するために、アステック社のカラーセンサーを活用できます。アステック社製CR200は、似通った二つの色(例.黒のプラスチック部品に塗工した黒いプライマー)を識別する用途にも適応します。
アステック社製カラーセンサCR200は超高速応答速度を有しており、インラインでの測定に適しています。プライマーの塗工面に沿って、CR200をロボットで操作してプライマーを測定する用途にも対応できます。
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