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【デモ機有】スキンパス工程で高度な圧延制御

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【デモ機有】スキンパス工程で高度な圧延制御

アステック社製 速度・長さ測定器VLMが、スキンパス工程の圧延制御に適用された事例です。 VLMは非接触測定なので、スリップがありません。ストリップの圧延交差をより小さく制御して圧延するために、スタンドの前後で高精度に測定を行います。 

スキンパス工程の軽圧延では、部材を仕様に沿った表面にしたり、延伸特性の調整を行っています。スキンパス工程で圧延したストリップの品質は、その後プレスして作られる自動車用ボディの品質そのものを左右しますので、重要な工程です。効率を上げるために、圧延時の交差範囲をより小さくして製造することは重要なテーマです。圧延時の交差範囲をより小さくして製造するには、高度な圧延制御技術と高精度の測定技術を必要とします。このことから、信頼性が高く、そしてスリップに無関係な測定器が、高度な圧延制御には必要不可欠な技術と考えられます。

エンコーダからの信号では、スリップによる測定誤差の可能性がありますので、制御用信号を出力するための長さ・速度計として、アステック社の非接触計尺器VLMが導入されました。VLMは白色LEDによる非接触測定を行い、集積回路ASICにより圧延速度が速い段階でも測定値全てを平均化処理の前にチェックします。VLMは外部のトリガー信号と同調し、高加速時にも速度変化を正確に保存します。

protection housing for roll mill.jpg

VLMには、圧延工程用クーリング保護ハウジングを取付けました。ハウジングは、汚れがひどく埃が待っている作業環境での耐性を保持するためで、パージしながら光学測定部の純度を最適化します。測定器はウエットスキンパス工程にも適用することができます。
ハウジングを装備した測定器はスキンパスミルスタンドの入り口と出口に1台づつ搭載されました。

protection housing for roll mill 2.jpg

その結果、VLMを導入する前にエンコーダの信号をもとに圧延制御を行っていたときと比べ、VLMによる非接触式長さ・速度計からの信号で制御を行ったほうが、測定値のゆらぎがより小さくなることが確認されました。特に、速度変化が大きくなるとき、VLMの信頼性が顕著で、オペレーターの運転により平均化した長さは40cmまで小さくすることができ、圧延度合いの測定と同じ精度(>0.1%)で測定を行うことができました。

トリガー信号による同調運転、ソフトウェアによる生データの高速計算もまた従来のセットアップの手順の改善につながっています。低速時でも高加速時でも、金属シートの製造交差をよりクローズにして運転するためにVLMは必須な設備となりました。

上記のように、VLMは白色LEDによる測定技術です。レーザーによる測定ではありませんので、設備投資に要する費用を低く抑えることにつながります。また、LED光源はメンテナンスの時に交換が簡単にできるよう設計されております。白色LEDは人的無害で、照射設備を地域規制に準拠させるための設備管理に要する手間がほとんど不要です。(例えば、設備にラベルを貼ったり、有資格者による定期的な監査が不要です)。このような利点は、測定器を使用・管理する作業者にとっても有益です。今までは、非接触の測定器は高価で管理が大変だというイメージで敬遠していた作業者にも大きなメリットになります。 

VLM500Aのデモ機がございますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

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