⚙️ 【プラズマ窒化装置】最大級300×300cmの炉が稼働開始
更新日: 2023/12/01 | カテゴリ: 鉄・非鉄金属用工業炉
1. プラズマ窒化（イオン窒化）とは
プラズマ窒化処理は、減圧下の窒素・水素雰囲気中でグロー放電を利用し、部品表面に窒化層を形成させ、耐摩耗性・耐腐食性を向上させる表面改質技術です。
【主要なメリット】
- 比較的低温処理（480～550℃）による歪みの少なさ。
- 後工程が不要。
- アンモニアレスで有害物質の排出がなく、**環境に優しい**プロセス。
2. 風力発電用部品向け最大級大型炉の納入
Rubig社は、風力発電用の大型ギヤ部品向けに、高さ300cm × 直径300cmという最大級のプラズマ窒化装置を中国へ納入しました。
【お客様のご要望と実績】
- 対象材料: 31CrMoV9 / 1.8519
- 要求される硬化深さ: 0.6〜0.8 mm
- 評価ポイント: 設計、技術開発力、現地での技術サポートを総合的に評価。
3. Rubig窒化装置の標準サイズラインナップ
（今回納入された大型炉のほかにも、様々なサイズの炉を提供しています。）
| タイプ | ベル径 | ベル高さ |
|---|---|---|
| EV 40/60 | 400 mm | 600 mm |
| EV 70/120 | 700 mm | 1,200 mm |
| EV 100/180 | 1,000 mm | 1,800 mm |
| EV 150/210 | 1,500 mm | 2,100 mm |
| EV 150/240 | 1,500 mm | 2,400 mm |
| EV 150/270 | 1,500 mm | 2,700 mm |
Rubig社製プラズマ窒化装置は、AIAG策定のCQI-9（熱処理工程評価システム）に全て適合しています。 大型部品の耐摩耗性向上をお考えでしたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
