複合材(カーボンファイバーまたはグラスファイバーがベース)の測定には非常に高度な技術が要求されます。ガラス繊維やカーボンファイバーの表面は磨耗させやすい特性があり、走行時に相手方のガイドの表面を磨耗させてしまうので、機械式エンコーダーでは磨耗して磨り減り、径が小さくなっていくので計尺ホイールの寿命を短くする原因になります。
一方、定尺切断(カットトウレングス)のためには高精度な測定器で長さを測定する必要があります。そして、丈夫で長持ちし、頻繁なメンテナンスが不要な測定をするための解決策は、非接触式センサーに活路が見出されます。
アステック社が製造する非接触長さ・速度計VLMは、このような従来の問題を解決するのに最適な測定器です。
前工程からの織編んだカーボンファイバーは、標準的な長さからカスタムメイドのため様々な長さに切断されており、次のスリット工程でより狭い幅にスリットして定尺切断して納入先へ出荷する必要があります。
このような切断プロセスを最新鋭の自動化ラインにすべくVLMが導入されました。最小ライン速度5m/minにも対応できるようVLMが選択されました。非接触測定は、生産ラインの清浄度向上にも寄与します。既存のエンコーダーから、VLMのパルス出力への置き換えは簡単に行われました。
VLMにより、カットトウレングスの精度は格段に向上し、精度は0.1%以上を達成しました。これにより、エンコーダーによる測定では、本来不要な余長が生じていましたが、余長を削減し、ロス削減につながりました。
弊社にはVLM500Aのデモ機がございますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
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