表面エネルギー値(ダインレベル)とは?
表面エネルギー値とは、インクやのり・ニス等が、プラスチックや金属の表面にどれだけ接着するか、すなわちぬれ性を測る基準です。
mN/m(ミリ・ニュートン・パー・メーター)という単位で表します。
※ダインは古い単位です。
一般的に、表面エネルギー値が高いほど、接着性が高い=ぬれ性が高いと言われております。
例えばプラスチックは表面エネルギー値が低いので、接着性を高めるには表面処理を施す必要がありますが、用途により、要求される値は異なります。
※接触角計で得られる接触角と表面エネルギー値(ダインレベル)には、厳密には相関関係がございません。表面エネルギー値評価用ダインペン(テストペン)とは?使い方は?
ダインペン(テストペン)・テストインクは、表面エネルギー値(ダインレベル)を簡易的に判定するものです。
【使用方法】
例:
38mN/mのダインペン・インクを数センチ塗布し、その状態を2~4秒保つかを観察します:
はじいて水滴になる場合、基材の表面エネルギーはその数値(38)以下ということです。
その場合、次は36mN/mを使ってみます。
同じ要領で、2~4秒で変化するレンジを探していきます。
例えば36mN/mは2~4秒保持するが、38mN/mではじく場合
その基材の表面エネルギー値は36以上38mN/m以下と判定されます。
ダインペン(テストペン)の説明
ダインペン・テストペンと呼ばれています。
Arcotest社製テストペンは、インクのぼた落ちが無く、蛍光ペンのような要領で簡単に線を引くことができます。
テストペン標準レンジ:30/32/34/36/38/40/42/44mN/m
テストペン特注レンジ:46/48/50/52/54/56/58/60/62/64/66/68/70mN/m
ダインインク(テストインク)の説明
10mL入りのボトルのキャップに刷毛が付いています。
綿棒を使用して都度使い捨てにしていただくと、インクが汚染される心配がありません。
テストインク標準レンジ:18/20/22/24/26/28/30/32/34/36/38/40/42/44/46/48/50/52/54/56/58/60/62/64/66/68/70/72mN/m
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ケーブラッシュ商会では、各種表面改質・表面処理装置を取り扱っております。