
目 次
・フレーム処理とは
・コンバーティング業界における表面処理
・コンバーティング用フレーム処理機設備構成
・フレーム処理機導入のメリット
フレーム処理とは
フレーム処理とはコロナ処理やプラズマ処理と同じく樹脂や金属の表面活性に用いられる処理方法のひとつです。
燃焼ガスと空気の混合ガスを燃やすことで空気中の酸素をプラズマ化させ、酸素プラズマを処理対象物に付与することで基材表面を親水化することができます。
コンバーティング業界における表面処理
現在コンバーティング業界ではほとんどのユーザがコロナを使用しています。その理由として表面処理設備の導入コストの安さと、火事への警戒から炎を発生するフレーム処理機は危ないと思われてきました。
しかしながら高電圧を使用するコロナ処理も引火や着火の源になりえるため、コロナ処理も火災のリスクがゼロということではありません。
またコロナ処理機による表面処理はピンホールの発生リスク、裏抜けの発生リスクもあり万能な処理方法ではありません。
フレーム処理機は熱による懸念点がありますがライン速度と同調させることで基材への熱ダメージを抑えることができ、コロナ処理機よりも効果的な処理効果を出すことも可能です。
フィルムや箔、紙などの製造工程、ラミネート工程へ導入が可能で、処理幅も最大12000㎜まで対応可能です。
コンバーティング用フレーム処理機設備構成
通常フレーム処理機は
①フレーム処理機本体(空気及びガスの制御や混合を行うきかい部分と信号などを制御する電気制御部)
②バーナー
③本体とバーナー間のガスホース
この3つで構成されますが、コンバーティングの用途で用いるバーナーは1000㎜を超える長いバーナーがほとんどです。
そのためバーナー本体を冷却するために
④冷却水温度制御機器が必要となります。
左から温度調整装置、機械制御盤、電気制御盤
フレーム処理機導入のメリット
■フレーム処理機を導入することでより高速で高い濡れ性を出すことが可能になります。
■フレーム処理機を導入することで処理ムラ無く処理することが可能になります。
■フレーム処理機を導入することで裏抜けやピンホールの発生を抑えられます。
■特殊バーナーを用いることで全長を変えることなく処理幅だけ変更することが可能です。
■オゾンなどの有害ガスを発生させません。
■カウンターロールが無くても処理ができます。
■コロナ処理やプラズマ処理のようにフィルムや箔までの距離を厳格に調整する必要はありません。
※コロナなどは1~2㎜といった狭い範囲を保つ必要がありますが、フレームはミリ単位で制御しなくても表面処理の効果を得られます。
小型のフレーム処理機ですがデモ機がございますので、サンプルテスト・貸し出し等のご希望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
TEL:03-5560-7591
表面処理=親水化についての基礎のお話はこちら【表面処理とは?プラズマの仕組みと親水化の原理】