ロボットと組み合わせて処理を行うのに最適なバーナーを選定したフレーム処理機です!
目次
・フレーム処理とは
・設備のコンセプト
・フレーム処理機の機能
・コンベアの機能
・安全設計
・最後に
フレーム処理とは
フレーム処理とは、コロナ処理やプラズマ処理と同様、樹脂や金属の表面活性に用いられる処理方法です。
フレーム処理機もプラズマ処理機も、接着力・親水性・密着力の向上を目的としています。
フレームの炎の中にもプラズマが存在しており、フレーム処理機は「フレームプラズマ」と呼ばれることもあります。
詳しくはこちらのリンクへ。
コンセプト
フレーム処理機は様々な業種・分野で幅広く使用されておりますが、特に多いのが自動車部品など形状が複雑な樹脂成型品の前処理です。
複雑な形状の処理には、ロボットの動きに負けない力強い炎、ロボット制御装置と連動できる外部接続機能が必須です。
Arcotec社のフレーム処理機は、長年の実績と信頼を元に、世界中でフルタイムで稼働しています。
再現性と条件変更に対応できる柔軟性を併せ持つ設備を供給しております。
フレーム処理機の機能
自動車業界で使用されているフレーム処理機は、機械制御式のFTSシリーズの派生版であるFTSsoシリーズです。
浮き子式の流量計を搭載したアナログ式がFTS(無印)、マスフローを搭載したデジタル表示式がSoシリーズです。
一般的には、100㎜長のバーナーを使用するためFTS201DRsoが多く使用されておりますが、
大型バーナーや強火力を求めるアプリケーションには、401モデルも可能です。
また派生モデルとして、バーナーを2本など複数搭載できるモデルもございます。
FTS201DRsoのフレーム処理機本体(高さ1900㎜)
デジタル表示より直感的に流量が把握できます
ロボット用バーナー
スリースロット形状によるサポートフレームが、ロボットの速い動きでも中心部分の炎をしっかりと支えることで、高速稼働時にもフレーム処理を行うことが出来ます。
ロボットでの処理を行う際は、「炎が動きによって消えないこと」が重要です。
ロボット処理用MB3バーナー、各社ロボットアームにあわせて専用ブラケットを作成可能
MB3バーナーのフレームパターン
安全設計
フレーム処理機内には2つの電磁弁が搭載されており、非燃焼時または不意の失火の際などに燃焼ガスが放出されない仕組みとなっています。
ガスと空気のラインにそれぞれ圧力計が設置されております。圧力が感知されて初めて着火動作へ移行できます。
外部設備との信号のやり取りができるように端子台が標準で装備されています。
制御盤内の2か所に設置されているガス用の電磁弁
遠隔操作や外部非常停止用の端子用コネクタ
最後に
用途や材料によって発信機の仕様、バーナー幅、そしてバーナー出力などカスタマイズ可能です。
貴社のアプリケー所に沿った設備を提供いたします。