
EDGE CLEANING
スリッター直後の切粉・スリットカスを、エッジ部で除去
フィルムや金属箔をスリッターで切断すると、切断端面から切粉・粉塵・スリットカスが発生します。 これらの異物がウェブ表面に残ったまま巻き取られると、外観不良、異物噛み込み、後工程での品質トラブルにつながることがあります。
スタティックエアは、 静電気除去・エアーブロー・吸引捕集 を組み合わせ、スリッター直後のエッジ部に付着した切粉を非接触で除去します。
WHAT IS AN EDGE CLEANER?
エッジクリーナーとは?
エッジクリーナーとは、フィルム・金属箔・電池電極などをスリットした際に、 切断端面周辺に発生する切粉や粉塵を除去するためのクリーナー です。
ウェブ全面を清掃するウェブクリーナーとは異なり、発塵源であるスリッター直後の左右エッジを狙って除塵できます。 切粉が主に端部へ残る用途では、必要な箇所へ除塵能力を集中できるのがメリットです。
ポイント: 切粉はエッジで発生しますが、搬送中の気流や静電気によってウェブ中央部へ移動する場合もあります。 そのため、用途によってはエッジ部だけでなく全面除塵が必要になります。
WHY IONIZATION MATTERS
なぜスリッター切粉は、吹くだけでは除去しにくい?
特にフィルムでは、スリット・搬送・ロールとの接触や剥離によって静電気が発生しやすく、 軽い切粉や微細粉塵がウェブ表面へ静電気で吸着します。
① 切断時に切粉が発生
スリッター刃によって端面から細かな切粉・粉塵が発生します。
② 静電気でウェブへ付着
帯電したフィルムでは、軽い異物ほど表面へ引き寄せられます。
③ ブローだけでは残ることも
エアーを当てても、静電気による吸着力が強いと切粉が剥離しにくい場合があります。
④ 飛ばすだけでは再付着
剥離した異物をその場で回収しなければ、ウェブや周辺設備へ再付着する可能性があります。
💡 だから、切粉除去では「吹く」だけでなく、付着力を弱める除電と、剥離した異物を回収する吸引が重要です。
3 FUNCTIONS
エッジクリーナーを選ぶときに確認したい3つの機能
スリット切粉を安定して除去するには、 除電・エアーブロー・吸引 の3つの働きを確認することが重要です。
| 機能 | 役割 | 切粉除去で重要な理由 |
|---|---|---|
| 除電 | ウェブと異物の静電気を中和 | 静電気による吸着力を弱め、切粉を剥離しやすくします。特に帯電しやすいフィルムで重要です。 |
| エアーブロー | 切粉・粉塵を基材から剥離 | 基材へ接触せず、スリッター直後の切粉を吹き離します。 |
| 吸引 | 剥離した異物をその場で回収 | 周辺への飛散や、ウェブ・搬送ロールへの再付着を抑えます。 |
| スタティックエア | 除電 + エアーブロー + 吸引 | 3機能を組み合わせ、静電付着した切粉の剥離から回収まで連続して行います。 |
🎥 動画で見る|スタティックエアによる非接触異物除去
スタティックエアによるフィルムの異物除去をご覧いただけます。 除電・エアーブロー・吸引を組み合わせ、フィルムに触れずに異物を除去します。
HOW IT WORKS
除電 → エアーブロー → 吸引。3つの工程で切粉を除去
スタティックエアは、単に切粉へエアーを吹き付けるクリーナーではありません。 静電気による付着力を弱めてから切粉を剥離し、その場で吸引・捕集 します。
① 除電
イオナイザでウェブと異物の静電気を中和。静電気による吸着力を弱め、切粉を動きやすい状態にします。
② エアーブロー
除電した切粉へ高圧エアーを当て、フィルムや箔に接触することなく表面から剥離します。
③ 吸引・捕集
剥離した切粉をクリーナー内部へ吸引。周辺への飛散やウェブへの再付着を抑えます。
💡 スタティックエアのポイント: 「除電してから剥離する」「剥離した切粉をその場で回収する」という一連の処理を、非接触で連続して行います。
EDGE CLEANING
スリッター直後のエッジ部だけを狙って除塵
切粉の発生源がスリッター直後の左右端部に集中している場合、ウェブ全面をクリーニングする必要がないことがあります。 スタティックエアは、 切粉が発生するエッジ部に合わせた狭幅のクリーナー構成 を検討できます。
フィルムや箔が中空で搬送されている区間にも設置でき、バックアップロールを必要としません。 非接触のため、基材へ傷を付けたくない工程や、既存スリッターへの後付けにも適しています。
✓ 発塵源であるエッジ付近を狙える
✓ 基材へ接触しない
✓ バックアップロール不要
✓ 既存スリッターへの後付けを検討可能
APPLICATIONS
フィルム・金属箔・リチウムイオン二次電池電極の切粉除去に
スリット工程で発生する異物の状態は、材料によって異なります。 スタティックエアは、特に次のようなロールtoロール工程で使用できます。
フィルム|静電気で付着するスリット切粉
樹脂フィルムは、搬送ロールとの接触・剥離やスリット工程によって帯電しやすい材料です。 発生した細かな切粉が静電気によってフィルム表面へ吸着すると、 エアーブローだけでは剥離しにくく、いったん離れた異物が再付着する 場合があります。
スタティックエアは、イオナイザで静電気を中和してからエアーブローと吸引を行うため、 帯電しやすいフィルムの切粉対策に適しています。
アルミ箔・銅箔|スリット直後の金属切粉
アルミ箔(Al)や銅箔(Cu)のスリット工程では、切断端面から微細な金属切粉が発生することがあります。 切粉を残したまま巻き取ると、後工程への異物持ち込みや製品表面への付着につながります。
スタティックエアは基材へ接触せず、 スリッター直後のエッジ部で金属切粉を剥離・吸引 できます。端部だけを狙った除塵からウェブ全面のクリーニングまで、付着範囲に合わせて検討できます。
リチウムイオン二次電池電極|切粉・活物質粉の異物対策
リチウムイオン二次電池の電極では、Al・Cu集電箔に活物質が塗工されており、 スリット工程で 金属箔由来の切粉や、塗工層由来の微細な粉・剥離片 が発生する場合があります。
電極表面へ接触せずに異物を除去できるスタティックエアは、 スリット後のエッジ除塵だけでなく、異物が電極表面へ広がる場合の全面クリーニングにも対応できます。
EDGE OR FULL WIDTH?
「エッジ除塵」と「全面除塵」どちらが必要?
スリッター切粉は端面で発生するため、エッジだけを除塵すれば十分な工程もあります。 一方で、切粉が搬送中にウェブ中央部まで移動する場合や、ウェブ表面全体の異物品質が重要な工程では、 全面クリーニング が適しています。
| 比較項目 | エッジ除塵 | 全面除塵 |
|---|---|---|
| 除塵する場所 | スリット後の左右エッジ | ウェブ表面全体 |
| 向いている状態 | 切粉が主に端部へ残る | 切粉が中央部まで移動・再付着する |
| クリーナー幅 | エッジに合わせた狭幅 | ウェブ幅に合わせて選定 |
| 主な目的 | 発生源付近で切粉を回収 | 製品面全体への異物残留を防ぐ |
| フィルム | ◎ | ◎ |
| Al・Cu箔 | ◎ | ◎ |
| リチウムイオン二次電池電極 | ◎ | ◎ |
| スタティックエア | 対応可能 | 対応可能 |
🔍 エッジだけ? それとも全面?
必要なクリーニング範囲は、切粉の発生位置だけでは決まりません。 実際に異物がどこまで移動・付着しているかを確認することが重要です。 スタティックエアは、エッジ部だけを狙う構成からウェブ全面を除塵する構成まで、用途に合わせて選定できます。
OTHER APPLICATIONS
紙・不織布など、さまざまなロールtoロール工程に
スタティックエアは、フィルム、アルミ箔・銅箔、リチウムイオン二次電池電極のほか、 紙、不織布などのロールtoロール工程でも使用できます。
材料の種類だけでなく、 切粉の大きさ・付着状態・ウェブ幅・ライン速度・設置スペース などによって適したクリーナー構成は変わります。
フィルム・シート
アルミ箔・銅箔
電池電極
セパレータ
紙
不織布
📘 スリットカスの発生原因や、他の除去方法も比較したい方へ
スリットカスが発生する原因や、粘着ロール・回転ブラシ・非接触クリーナーなどの除去方法については、 別ページで詳しく解説しています。
FAQ
エッジクリーナー・スリット切粉除去のよくある質問
スリッター工程への設置や、エッジ除塵・全面除塵の選定について、よくある質問をまとめました。
🔎 スタティックエアの製品仕様・ラインナップを見る
エッジ除塵から全面除塵まで対応する非接触式ウェブクリーナー「スタティックエア」の 特徴・ラインナップ・仕様については製品ページをご覧ください。
切粉が「エッジだけ」か「全面まで広がっている」か分からなくても大丈夫です
フィルム・Al箔・Cu箔・リチウムイオン二次電池電極など、
材質・ウェブ幅・ライン速度・切粉の状態から適したクリーナー構成をご提案します。
✓ エッジ部だけを除塵したい
✓ 切粉がウェブ全面へ回り込んでいる
✓ エアーブローだけでは切粉が残る
✓ 既存スリッターへ後付けしたい
✓ 実際のワークで除去テストをしたい
仕様が決まっていない段階でも、お気軽にお問い合わせください。



