
STATIC CONTROL FOR FILM WINDING
フィルムを巻き取る前に静電気を除去。
巻取ロールへの帯電を抑えます。
フィルム製造・加工ラインでは、フィルムが搬送ロールとの 接触・剥離を繰り返すことで静電気が発生します。 帯電したままフィルムを巻き取ると、静電気が巻取ロールへ持ち込まれ、 巻取り後も強い帯電が残ることがあります。
そこで有効なのが、 巻取り直前の走行フィルムを除電してから巻き取る方法です。 スマートイオンは圧縮エアーを使用せず、パルスDC方式でフィルムの静電気を中和します。
PROBLEM
フィルム巻取り工程で静電気を放置すると?
巻取り工程で発生した静電気は、その場だけの問題ではありません。 帯電した状態でロール状に巻き取られることで、保管・搬送・次工程まで静電気トラブルを持ち越すことがあります。
⚡ 作業者への放電
巻取ロールに静電気が蓄積すると、作業者が触れた際に「バチッ」と放電する原因になります。
● ゴミ・ホコリの付着
帯電したフィルムや巻取ロールが周囲の浮遊塵、ホコリ、微粒子を引き寄せ、異物付着の原因になります。
↻ 次工程へ静電気を持ち越す
帯電したロールを次工程へ搬送すると、巻出し時にも静電気が残り、後工程での異物付着や作業性に影響することがあります。
⚠ 放電による製品への影響
強く帯電したフィルムでは放電が発生し、条件によってはフィルムやコーティング層などへ影響する可能性があります。
💡 ポイントは「巻き取る前」に除電すること
強く帯電したフィルムをそのまま巻き取るのではなく、 巻取り直前の走行フィルムへイオンを供給して静電気を中和します。 静電気を抑えた状態で巻き取ることで、巻取ロールへ静電気を持ち込むことを抑えます。
INSTALLATION EXAMPLE
📷 巻取り工程へのスマートイオン設置例
下の図は、巻取り直前のフィルムへスマートイオンを設置するイメージです。 走行するフィルムに接触せず、巻取り前に静電気を中和します。

設置の考え方: 巻取ロールへ入る前の走行フィルムに対してスマートイオンを設置します。 実際の設置位置や本数は、フィルム幅、搬送速度、帯電量、除電距離、表裏面の帯電状態などを確認して選定します。
では、なぜ巻取り工程にスマートイオンなのか?
フィルム巻取り工程では、強い帯電への対応だけでなく、 搬送速度、除電距離、気流の影響、圧縮エアーの消費なども重要です。 次に、ブローフリー除電が巻取り工程に向いている理由を詳しく見ていきます。
BLOW-FREE IONIZATION
フィルム巻取り工程に「ブローフリー除電」が向いている理由
巻取り工程では、搬送中のフィルムが強く帯電することがあります。 この静電気を除去するには、フィルムの帯電状態に対して十分な量のイオンを供給することが重要です。
スマートイオンは、 パルスDC方式でプラス・マイナスのイオンを生成し、 帯電したフィルムへ逆極性のイオンを供給することで静電気を中和します。 圧縮エアーを使用せずにイオンを届けられるため、 フィルム巻取り工程でも検討しやすい除電方式です。
⚡ パルスDCでしっかり除電
高い出力電圧で豊富なイオンを生成し、フィルムの帯電を中和します。 強く帯電する巻取り工程でも、搬送条件に合わせて機種を選定できます。
🌬️ 圧縮エアー不要
イオンを搬送するための圧縮エアーを必要としません。 エアー配管や継続的な圧縮エアー消費を抑えられます。
🎞️ フィルムへ気流を与えない
除電のためのエアーブローを行わないため、除電器からの気流による フィルムのばたつきを避けたい工程にも適しています。
💡 エアーを吹かずに静電気を除去
「無風でフィルムを除電したい」「圧縮エアーを使わずに静電気対策をしたい」 といった工程にも、ブローフリー スマートイオンを検討できます。 特に、気流の影響を避けたい薄いフィルムやシートの搬送工程では、 エアーを使用しないことがメリットになります。
IONIZER COMPARISON
フィルム巻取り工程の除電方式・機種を比較
フィルム巻取り工程の静電気対策には、スマートイオンのほか、 エアブロー式イオナイザや除電ブラシ・除電ひもなどの方法があります。 必要な除電能力、搬送速度、設置距離、圧縮エアーの使用可否、予算などを考慮して選定します。
| 比較項目 | スマートイオン 100D |
スマートイオン 100S・121S |
エアブロー式 ACイオナイザ |
除電ブラシ 除電ひも |
|---|---|---|---|---|
| 巻取り工程への適性 | ◎ | ◎ | ○ | △ |
| 強い帯電への対応 | ◎ | ◎ | ○~◎ | △ |
| 高速搬送 | ○ 条件確認 |
◎ 高速向け |
○~◎ | △ |
| 圧縮エアー | 不要 | 不要 | 必要 | 不要 |
| 除電器からの気流 | なし | なし | あり | なし |
| 遠距離からの除電 | ◎ | ○~◎ | ○~◎ | △ |
| ランニングコスト | 低い | 低い | 圧縮エアー消費あり | 非常に低い |
| 選定ポイント | コストパフォーマンス | 高速搬送・高性能 | エアーを利用できる工程 | 軽度な帯電・低コスト |
※上表は方式・機種選定の目安です。実際の除電性能は、フィルムの材質・帯電量・搬送速度・除電距離・設置環境などによって変わります。 高速搬送ラインでは実際の条件を確認したうえで機種を選定します。
💡 100D・100S・121S、どれを選ぶ?
コストパフォーマンス重視 → スマートイオン100D
フィルム巻取り工程の静電気対策を、導入コストと性能のバランスを取りながら検討したい場合の有力候補です。
高速搬送・より高い除電性能 → スマートイオン100S・121S
高速で搬送されるフィルムや、より高い除電性能が必要な工程では100S・121Sを検討します。 必要な機種は搬送速度、帯電量、フィルム幅、除電距離などから選定します。
スマートイオン各機種の仕様・除電距離を確認する
スマートイオン100D・100S・121Sの詳しい仕様や除電距離については、製品ページでご紹介しています。
→ ブローフリー スマートイオンの製品ページを見るMOVIE
動画で見る|圧縮エアーを使わないスマートイオン
スマートイオンは、圧縮エアーを使用せずにイオンを届ける ブローフリーのパルスDCイオナイザです。 フィルム、シート、箔などの静電気対策に使用できます。 動画では、スマートイオンの除電技術と特長をご紹介しています。
動画のポイント: 圧縮エアーを使わずに静電気を除去するため、エアー消費を抑えながら、 気流を嫌うフィルム・シートなどの静電気対策にも利用できます。
APPLICATION
こんなフィルム・シートの巻取り工程に
ブローフリー除電は、単に「フィルムだから適している」というわけではありません。 特に、強く帯電する、搬送速度が速い、圧縮エアーを使いたくない、フィルムへ気流を与えたくない といった条件で検討価値があります。
🎞️ 樹脂フィルム
PET、PP、PEなど、搬送や巻取りによって帯電しやすいフィルムの静電気対策に。
▤ 樹脂シート
シート搬送や巻取り工程で発生する静電気を、非接触で除去したい用途に。
⚙️ 金属箔・複合材料
金属箔や樹脂との複合材料など、連続搬送・巻取り工程で静電気が問題になる用途に。
🧵 ガラスクロス・紙など
ガラスクロス、紙、不織布など、ロール状で連続搬送される材料の静電気対策にも検討できます。
💡 材料名だけでイオナイザを選ばない
同じフィルムでも、材質、厚み、搬送速度、帯電量、フィルム幅、除電距離によって必要な除電性能は変わります。 特に高速搬送や強い帯電がある場合は、実際のライン条件を確認して機種を選定することが重要です。
RELATED GUIDE
巻取ロールの静電気対策を知りたい方へ
このページでは、 巻取り直前を走行しているフィルムそのものを除電する方法 を中心にご紹介しています。
一方、巻取ロールへの静電気の蓄積や、巻取り工程におけるロール側の静電気対策については、 下記の記事で詳しく解説しています。
→ 巻取ロールの静電気を効率よく除電する方法FAQ
よくある質問|フィルム巻取り工程の静電気対策
フィルム巻取り工程でスマートイオンを使用する際によくあるご質問をまとめました。 実際の機種・設置位置は、フィルムの材質、搬送速度、帯電量、フィルム幅、除電距離などによって異なります。
📋 機種選定には、こんな情報があるとスムーズです
フィルム巻取り工程の静電気でお困りですか?
フィルムの材質・幅・搬送速度・帯電状況・設置スペースなどを確認し、
スマートイオン100D・100S・121Sから適した機種・設置方法をご提案します。
帯電したフィルムをそのまま巻き取らない。
巻取り直前で静電気を除去することが、安定した巻取り工程への第一歩です。



