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有機・無機合成化学でのグローブボックス

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有機・無機合成化学でのグローブボックス

新素材の研究開発などの用途では、様々な原料・素材を取り扱う場面があります。素材の中には、酸素・水分に高い反応性を持つものもあり、通常の研究室内の雰囲気では空気と反応してしまうので、このままでは、実験を行うための素材・原料の品質を保持することができません。そのため、素材や原料を不活性ガス雰囲気の中で取扱い、化学反応や化学合成の実験を行う必要があります。グローブボックスは、高純度の不活性ガス雰囲気を局所的に保持するための装置です。研究者様はグローブボックスを用いることで、ボックス内で様々な材料を不活性ガス雰囲気内で取り扱うことができるようになります。

上の写真は防爆タイプのグローブボックスです。可燃性物質の取扱う可能性がある場合に適しています。観察窓は着脱式にしています。ボックス右側に大小2台のアンテチャンバーを搭載しています。少量の材料や小さな基材の出し入れには手前のミニアンテチャンバー(オプション品)を使用します。大きい基材の出し入れには奥のラージアンテチャンバーを使用します。チャンバー(パスボックス)のガス充填には不活性ガスを用いるので、挿入する基材の大小に合わせて、相応する大きさのチャンバーを用いるほうがガスの節約につながります。ボックスの上には、防爆の蛍光灯を搭載しており、ボックス内を照らします。グローブボックスの運転はボックス下に取り付けたタッチスクリーンで操作を行います。 

上の写真ではボックス下部に不活性ガス循環精製装置が接続しており、ボックスにINとOUTの2つの配管で接続されています。ガス循環精製装置には酸素・水分吸着用の特別な触媒とブロアーが搭載されており、配管を介してボックス内の雰囲気を循環精製することで、ボックス内を酸素・水分フリーの雰囲気を保持することが出来ます。精製器単体の能力も国内のユーザー様から高く評価されています(参考:不活性ガス循環精製装置をみる)。基本操作は、写真のボックス左上に搭載されているタッチパネルで操作を行います。パネル上で酸素・水分濃度・ボックス内圧をリアルタイムで表示します。エラー履歴の管理や内圧の設定・ガス循環精製装置の自動運転もパネル上で操作します。

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原料が適切な温度帯で管理する必要がある場合には、グローブボックスに冷蔵庫を搭載して供給できます。還流冷却器でボックスのインとアウトから冷却用冷媒を液送することもあります。オプションで、ホットプレート・攪拌器・電子天秤・ロータリーエバポレーター・フィードスルーがあり、必要に応じてご提案いたします。この他、用途により、様々なオプション品をグローブボックスへ接続して納入することができます。

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☆Innovative Technology Inc は、2015年に、ブランド再構築のため ”Inert” という新ブランドを立上げました。 ☆

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