
プラズマ処理とは、表面に生成される官能基により、科学的結合を変化させて接着効果を得る、表面改質技術です。
空気中で放電することにより、発生したプラズマの電子・イオン・ラジカルが基材表面に接触します。
基材表面の分子とプラズマ中のイオン・電子が反応して、親水性官能基が生成され、表面が活性化し、接着性やぬれ性が向上します。 (=分子間力、ファンデルワース力の働き)
また、表面に残存する有機物や酸化物を除去することで、表面活性・クリーニング効果も得られます。
Raantec(ランテック)社製のプラズマ処理機は、表面活性化、特に接着性・密着性の改善に最適です。プラズマ処理を行うことで、接着や塗装工程で生じる不良が改善されます。
目次
・RAantec社とは
・発信機G10P/G12P
・Plasmajet (5 - 10mm)
・Plasphere (20 - 70mm)
・最後に
RAantec社とは
ランテック社は設備設計、自動化など生産工程に関わる機械全般を扱うドイツの会社です。その中の一つとして自社でプラズマ処理機を製造販売しております。
プラズマ発信機G10P/G12P
ランテック社の大気圧プラズマ処理機に用いられる発信機は、G10PとG12Pの2種類があります。
1本ノズル:G10P
2本ノズル:G12P
設備仕様
◆寸法 420x375x210㎜
◆電源仕様 230V 50-60Hz 最大10A
◆出力 150-1000/1200W ※G12Pは1200W
◆ケーブル長 2500㎜
G12PとPlasmaphere (20 - 70mm) ノズル
Plasmajet (5 - 10mm)
一般的な大気圧プラズマ処理に使われる、スポットタイプのノズルです。
処理幅は5-10㎜程で、細くてシャープなプラズマを放出することが可能です。
狭いエリアを処理したい場合に最適です。
プラズマ出力は約200-700Wです。
Plasmajetノズルとプラズマ
複数のPlasmajetノズル
Plasmajetのアプリケーション動画
Plasphere (20 - 70mm)
Plasmajet (5 - 10mm)とは異なるノズルをとりつけることで、幅広い処理を行います。
大気圧プラズマですが処理幅は20から70㎜まで対応可能です。
発振機をG12P(2本用)にすることで、100㎜以上の幅を処理可能です。
ロボットに搭載されたPlasPhereノズル
70㎜のPlasPhereノズル
最後に
デモ機がございますので、デモテストやサンプル作成が可能です。
ランテック社の大気圧プラズマ処理機で、貴社の生産ラインの簡素化、省力化に寄与いたします。