
プラズマ処理とは、表面に生成される官能基により、科学的結合を変化させて接着効果を得る、表面改質技術です。
空気中で放電することにより、発生したプラズマの電子・イオン・ラジカルが基材表面に接触します。
基材表面の分子とプラズマ中のイオン・電子が反応して、親水性官能基が生成され、表面が活性化し、接着性やぬれ性が向上します。 (=分子間力、ファンデルワース力の働き)
また、表面に残存する有機物や酸化物を除去することで、表面活性・クリーニング効果が得られます。
Raantec(ランテック)社製のプラズマ処理機は、表面活性化、特に接着性・密着性の改善に最適です。
プラズマ処理を行うことで、接着や塗装工程で生じる不良が改善されます。
このたび、特殊形状のプラズマノズルPlasPhereのデモ機が到着しました。
目次
・RAantec社とは
・簡単操作
・取替可能先端ノズル
・先端プラズマヘッド固定方法
・Plasphere (20 - 70mm) 処理動画
・最後に
RAantec社とは
ランテック社は設備設計、自動化など生産工程に関わる機械全般を扱うドイツの会社で、大気圧プラズマ処理機を製造販売しております。
簡単操作
PlasPhere (20 - 70mm) は通常のPlasmajet (5 - 10mm) と同様、ボタン操作でプラズマ処理ができます。
[Ready for Use]が表示されたら緑ボタンを押すことで放電開始。
中心のダイアルをひねることで出力を可変できます。
取替可能先端ノズル
処理幅が異なる先端ノズルはねじ込み式のためわずかな時間で30㎜から40㎜から70㎜へと取り換えることができます。
※通常のPlasmajetのノズルを取り付けることでスポットタイプの大気圧プラズマとしてもお使いいただけます!
先端プラズマヘッド固定方法
プラズマヘッドの固定には写真のようにM8の穴を利用して固定ができます。
Plasphere (20 - 70mm) 処理動画
幅広ノズルを用いて実際の処理幅をご覧いただけます。
70㎜のノズルを用いることで、大面積を一度に処理します。
またロボットなどと組み合わせることで、大きな成型品へも処理が可能です。
最後に
弊社にはPlasphere (20 - 70mm) のデモ機以外にも、フレーム処理機など様々な表面処理機がございます。
デモテストやサンプル作成が可能です。
ランテック社の大気圧プラズマ処理機は、他にはない処理幅のノズルを活かし、貴社の生産ラインの簡素化、省力化に寄与します。