
非接触クリーナーで異物を除去する方法です!
絞り加工の直前に設置して、静電気でくっつく小さなゴミ・ホコリ・樹脂カスも吸引除去します!
目次
絞り加工する基材表面の異物は不良の原因になる
ウェブクリーナースタティックエアで箔の異物を除去!
関連情報
深絞り加工とは?
深絞り加工とは:
薄い板材・金属箔・フィルム材・樹脂シートをプレス機の金型で加工して、円筒状・四角柱状など深さがある形状に加工することです。
樹脂シートの絞り加工では、金型で成型して、トレーのような深さのある製品を作ることができます。薄板金属の絞り加工では、水素燃料電池用セパレータ(バイポーラプレート)を成型して、細い流路・深さに加工する研究がおこなわれています。この他の用途として、バッテリーケース・電池缶の製造プロセスに絞り加工が採用されています。
絞り加工する基材表面の異物は不良の原因になる
このページで取り上げるのは、食品の包装工程には、深絞り包装機により充填・包装する工程です。
箔を巻き出して、プレス機で食品を充填するための空間を作ります。箔がプレス機に入る前に、箔の表面の清浄度を保持しておく必要があります。箔の表面に、工場で発生した小さな金属粉塵や、ゴミ・ホコリ・毛髪が付着していると、
「しわ」「割れ」「絞り傷」などの不良の原因になります。
ウェブクリーナースタティックエアで箔の異物を除去!
写真:箔を巻きだした後、深絞り加工の直前に、ウェブクリーナースタティックエア09型を設置
スタティックエアは、静電気除去バー+フラットジェットノズル+吸引チャネルを搭載しています。箔に付着していた微細なゴミ・ホコリ・金属粉塵は、スタティックエアからのプラスマイナスイオンとエアーブローにより除電されて表面から離れ、スタティックエアの吸引チャネルに運ばれます。吸引チャネルは別置の集塵機に接続されており、集塵機に搭載したフィルターで異物を捕集していきます。
集塵機能を搭載することで、異物を周辺にまき散らさずに捕集して、「異物の再付着」を防止します。スタティックエアによる除塵は、箔やフィルムに触らずに行います。箔の異物対策の自動化・省人化につながります。
下の写真をクリックして、動画をYoutubeでご視聴いただくことができます。(※ 動画はスタティックエア08型です。)
スタティックエアは、設置箇所の必要な処理幅に合わせて50mm単位で製作できます。処理幅100mm以下の狭幅のスタティックエアの制作、箔の全幅の除電・除塵が必要な場合には、最大長に合わせて広幅のスタティックエアを制作できます。箔の上面、下面、横向きでも設置することが出来ます。
スタティックエアによるクリーニングは、粘着ローラーと比べても、自動化という見地で大きなアドバンテージがあります。粘着ロールによるクリーニングでは、異物を転写させる粘着性テープの頻繁な交換(最低1日1~2回)が必要になることに加え、ロールを箔に接触して吸着させる原理なので、接着面が異物を吸着してへこみが出来ると連続クリーニングのパフォーマンス低下の原因になります。このため、粘着性テープの交換だけでなく、粘着ロールの平滑性の点検など、設備管理上の負担が大きくなります。
スタティックエアによる非接触クリーニングで、箔の除塵を自動化することで、生産性の改善に大きく貢献することにつながります。日常メンテナンスはとても簡単です。
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