
ホットスタンプ後、樹脂成型品の端面にピラピラした箔バリが発生!箔バリ除去作業を自動化・省人化したい!
回転ブラシ式ウェブクリーナーロータークリーンで、箔バリを除去する用途をご紹介します。
目次
回転ブラシ式ウェブクリーナーロータークリーンで箔バリを除去する用途があります
ロータークリーンの除塵原理
関連情報
ホットスタンプ加工とは?
ホットスタンプ印刷とは、箔押しとも呼ばれ デザインを装飾した箔を基材に転写することで、加飾する印刷技術です。
ホットスタンプは、塗装と異なり インク・有機溶剤を使わないため、環境負荷が低い印刷技術と言われています。
ホットスタンプ加工のプロセスでは、ステージに乗せた基材にホットスタンプ箔と熱版を押し付けることで、箔の光沢金属を基材に転写します。家電製品や自動車の内装・外装部品の製造工程で、ホットスタンプによる加飾技術が使われています。
ホットスタンプ加工時の「箔バリ」の問題
ホットスタンピング加工したあとの製品には、箔バリができることがあります。光沢金属を樹脂成型品に転写して熱版をはがすときに、箔をきれいに転写できないと、端面にピラピラした箔バリが残ります。
小さな箔バリが付いたまま納品するとクレームの原因になる可能性があるので、ホットスタンプで加飾した製品を梱包する前に除去する必要があります。箔バリは指で触れれば簡単に除去できる場合もありますが、一品一品 人手でエアーガンで除去するのは、効率が悪く ヒューマンエラーが起こりやすくなります。
箔バリを除去する作業を自動化・省人化したいニーズがあります。
除去に要する時間(タクトタイム)・設備投資コスト・ランニングコストなどの条件を想定して、バリ取り工程の設計・導入を進める必要があります。
回転ブラシ式ウェブクリーナーロータークリーンで箔バリを除去する用途があります
回転ブラシ式ウェブクリーナーロータークリーンで箔バリを除去する用途でのポイント
◆ブラシの選定
ブラシの毛は、線形の細いもの~太い毛まで種類があります。用途により適切なブラシを選定します。箔を転写した衣装面に硬いブラシは当てないでしょう。
衣装面ではない部位にブラシを当てて、箔バリを除去できる用途もあります。そのような用途では、硬いブラシを適用できることもあります。
◆除電が重要
「除電」とは、静電気を除去する事です。樹脂成型品についている箔バリは、エアーガンや工具で除去しても静電気を帯びているため、あちこちにくっついてしまいます。静電気を除去しながら箔バリ除去作業を行います。
◆箔バリを吸引
樹脂成型品から箔バリが離れても、エアーガンで吹き飛ばしてしまうと、周辺に舞い上がり 再び製品にくっつく恐れがあります。これを「再付着」といいます。再付着は、歩留まり低下・良品率低下を引き起こす原因になります。
再付着を防止するためには、除去した箔バリを吸引除去すると効果的です。
回転ブラシ式ウェブクリーナーロータークリーンは、これらの機能が標準装備された除塵装置です。
ロータークリーンの除塵原理
動画をクリックして、Youtubeで回転ブラシ式ウェブクリーナーロータークリーンの除塵原理をご視聴いただくことができます。
ロータークリーンは、◆フラットジェットノズル、◆静電気除去バー、◆吸引チャネル、◆回転ブラシ、を搭載しています。
◆フラットジェットノズル
放射状のエアーブローの気流を生成します。箔を加飾した成型品の表面をブローします。
◆回転ブラシ
ブラシの回転数は、インバータ制御です。用途に適した回転数で設定して運転します。
ブラシラインナップから用途に適したブラシを選択できます。
◆静電気除去バー
直流パルス式イオナイザ スマートイオンを2本装着できます。スマートイオンは、イオン生成能力が高く、イオンを豊富に生成し 静電気を帯びた樹脂成型品の静電気を除電して、異物・箔バリが静電気で吸着する力を除去します。特に、ブラシで除去した箔バリは静電気でくっつきやすいため、しっかり除電する必要があります。静電気を除去して 吸引チャネルへ運びます。
◆吸引チャネル
除去した異物・箔バリは、吸引チャネルから吸い出し、フィルターで捕集します。周りに飛散させないので、生産環境を清潔に保つことができ、「再付着」のリスクを回避できます。
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