
目 次
|| 箔バリ・フィルムバリが発生する工程
|| CO2スノージェット洗浄装置で箔バリを除去
|| 箔バリ除去 テスト動画
|| CO2スノージェット洗浄装置による洗浄のメカニズム
|| 関連情報
取扱商社:㈱ケー・ブラッシュ商会
箔バリ・フィルムバリが発生する工程
〇 ホットスタンプ印刷
ステージに乗せた基材にホットスタンプ箔と熱版を押し付けることで、箔の光沢金属を基材に転写する加飾技術です。家電製品や自動車の内装・外装部品(エンブレム、ロゴマークの装飾、インパネ、スピーカーなど)などで使われています。
〇 インモールド成型
樹脂製品を射出成形機の金型にセットして、装飾用フィルムと一緒に加熱・成型する技術です。フィルムの絵柄をそのまま樹脂成形品に加飾することができます。
ホットスタンピング加工、インモールド成形したあとの製品には、箔バリ・フィルムバリができることがあります。箔バリがついたまま、製品を梱包・出荷すると、納入先からのクレームにつながる可能性があります。
箔バリは、製品を梱包・出荷する前に除去する必要があります。
CO2スノージェット洗浄装置で箔バリを除去
CO2スノージェット洗浄装置は、ユーティリティーに液化炭酸ガスを使用します。二酸化炭素は、ケミカルプラントやバイオマス発電で、生産過程で必然的に発生する副産物です。CO2スノージェット洗浄装置は、副産物として生成される二酸化炭素をユーティリティーに用いて、それをブラストしますので、全体でみると二酸化炭素の量は増加しない”カーボンニュートラル”です。
液体の二酸化炭素は、ノズルから放射すると結晶(ドライアイススノー)になります。ドライアイススノーは、ノズルからのジャケットエアにより超音速でブラストします。
特許取得すみのノズルによるジャケットエアがマイナス78℃のスノーを一定圧で加工点に放射して、極めて高い除塵効果を生み出します。放射するCO2スノーは、必要最小限に制御します。
箔バリ除去 テスト動画
CO2スノージェット洗浄装置は、ブラストメディアとして液化炭酸ガスを使用します。二酸化炭素の物理的・化学的・熱的な力を利用して、ドライ洗浄します
洗浄装置のノズルから噴霧するCO2スノーは、毒性が無く 不燃性です。CO2スノージェット洗浄で、レーザー加工後に表面に残った蒸散物をドライ洗浄するのに適しています。
ノズルから噴霧されたCO2は、成形品表面に衝突すると液化して昇華します。これにより、表面の汚染物や小さな微粒子は冷やされて脆化して、昇華の力で表面から取り除かれます。CO2スノーの硬度はとても小さいので、基材表面にダメージを与えずにドライ洗浄します。
動画:箔バリ除去(オフライン)
写真:ビフォー(処理前)
写真:アフター(処理後)
CO2スノージェット洗浄装置の洗浄のメカニズム
1 CO2スノーの衝撃で洗浄
CO2スノーを加速させて基材に衝突することにより、マイクロブラスト効果があります。
2 急速冷却
低温のCO2スノーが汚染物を急速冷却して脆化させます
3 CO2スノーの膨張エネルギーで洗浄
昇華によりCO2の体積が600~800倍に膨張。膨張する時のエネルギーで表面を洗浄します。
4 溶剤効果
シクロヘキサンと同等の溶剤効果で表面を洗浄します。
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