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熱溶着前に箔を除塵・除電

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熱溶着前に箔を除塵・除電

熱溶着とは?
熱溶着とは、サーマルシーリング・ヒートシールという呼称もあり、熱可塑性の素材ともう一方の同様の性質を持つ素材を熱と圧力でシールすることです。熱溶着機とは、シール用製品・パッケージング用製品など熱可塑性の素材を熱でシールするための機械で、素材は均一に熱可塑性の単層であるか、または二つの素材で少なくとも片方は一層以上の熱可塑性の層を有する素材である必要があります。熱溶着により、二つの同様の素材をくっつけたり、また性質が異なる二つの素材で一方が熱可塑性である素材同士を接着することが出来ます。

お客様の課題・ご要望

熱溶着機は、工場の製造工程にもあります。事例は、リールにまかれた箔を巻き出し、インパルス式のシーラーで切断・熱プレスで溶着する工程です。素材の箔は、最終用途はカーシートの背もたれの部位に使用されるもので熱溶着機で接着させます。工程でシールする前に、箔には汚染物質が付着することがあり、汚染物質は主に工場内に浮遊しているダスト・製造機械から発塵した切削カス・リールからの切削クズなどです。このような付着異物は、熱溶着時に不良の原因となるため対策が必要でした。

解決策

SA_09.jpg

非接触式ウェブクリーナースタティックエア09型の写真です

 

非接触式クリーナー スタティックエア09を、熱溶着機の前に箔の両面処理用に導入されました。2台のスタティックエアは、箔がリールから巻き出され、シーラーに入る手前で、箔をはさむように向かい合わせに設置されました。箔の幅は550mm・厚さ1500μm。スタティックエア通過部では、箔は下から上方向に流れます。スタティックエア2台は、アルミバーに固定してガイドロール間に設定しました。アルミバーはスタティックエアの高さ調整のため微調整できる機構になっています。スタティックエア同士の間隔は2mmにセットされました。集塵・制御ユニットESUCは、装置の供給電源と除去した汚染物質をフィルターで捕集する役割です。このシステムの導入により、汚染物質を非接触・インラインで除去することにつながりました。

運転データ

□基材: プラスチック箔
□処理幅: 550mm
□基材の厚さ: 1500μm
□送出し速度: 約30m/min
□ギャップ: 2mm
□システム: スタティックエア09型+集塵・制御ユニットESUC

 

スタティックエアは、フィルム・箔・シート表面の静電気を除電して、静電気により付着した異物を非接触で除去し、集塵してフィルターで捕集するまで連続して行なうことができ、除塵に必要な機能がすべて装置化されています。付着異物を強力に除塵するだけではありません。装置の定期メンテナンスが簡単なので、ウェブのクリーニングが自動化し、生産性の面でも非常に優れたウェブクリーナーなのです。ライン新設時に組み込めます。既存のラインへの後付しやすいコンパクトなデザインです。

 

下の写真をクリックして、動画をYoutubeでご視聴いただくことができます。(※ 動画はスタティックエア08型です。)

 
 
 
関 連 情 報
 
 

スタティックエアの詳細をみる

ウェブクリーナーの事例をみる

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