
ハニカムサンドイッチパネルとは?
ハニカムコアは、正六角形を隙間無く敷き詰めたセルの集合体で、ハニカムサンドイッチ構造は、複合材業界が世に送り出した最も革新的な設計の一つに数えられています。ハニカムコアの上下に接着層があり、接着層の上から表皮(表面材・スキン)が覆う構造をしています。ハニカムサンドイッチパネルの特徴は、軽量・高剛性・耐久性・生産コストの低減、ということが挙げられます。主に、航空機業界で採用されている他、他の業界にも導入が進んでいる部材です。
お客様の課題・ご要望
ハニカムコアに表面材をラミネートする前の工程で、ハニカムコアに汚染物質が付着することがあります。汚染物質は、主に工場内に浮遊している塵埃やダスト、生産プロセスで発生する異物です。これらの汚染物質はラミネートプロセスで異物を一緒に挟み込み、表皮材が隆起する原因になり対策が必要でした。
解決策
タイフンクリーン015型の写真です
コンベヤベルトの上下にタイフンクリーン015型が導入されました。ハニカムコアはコンベヤベルト上を流れ、タイフンクリーンを通過するときに非接触・インラインで清掃されます。タイフンクリーンの回転ジェットノズルからのパルスエアは、ハニカムコアのように表面が平滑でないワークに対しても有効で、ダストを乱流で舞い上げて吸引チャネルへ運び、ダストは別置のフィルターで捕集されていきます。この洗浄プロセスはインラインで行われるので、清掃プロセスの自動化につながりました。
運転データ
□機材: サンドイッチパネル
□装置: タイフンクリーン015型
□圧縮エア: 約2.0 kgf/cm2
□集塵・制御ユニット: ESUC201NC
従来、このような表面が平坦ではないワークは、非接触・インラインでドライ洗浄するのは難解でした。一方、湿式洗浄装置を検討しても、イニシャルコスト・ランニングコストが障壁になるケースがあります。タイフンクリーンには、除塵に必要な機能がコンパクトなボディに装置化されております。製造プロセスで 非接触・インライン・ドライでワークを除塵することにより、清掃プロセスを効率化し歩留まり向上に大きく貢献します。
下の写真をクリックして、タイフンクリーンによる除塵の原理を動画でご視聴いただけます。
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