
ハニカムパネルの製造工程で「水を使わない 乾式洗浄」で異物を除去する3Dクリーナーをご紹介します。
目次
ハニカムサンドイッチパネル製造工程で異物の問題が不良を引き起こす
3Dクリーナータイフンクリーンで異物対策!
3Dクリーナータイフンクリーンは、水を使わない乾式洗浄です
関連情報
ハニカムサンドイッチパネルとは?
ハニカムコアは、正六角形を隙間無く敷き詰めたセルの集合体で、ハニカムサンドイッチ構造は、複合材業界が世に送り出した最も革新的な設計の一つに数えられています。ハニカムコアの上下に接着層があり、接着層の上から表皮(表面材・スキン)が覆う構造をしています。アルミハニカムコアの両側を表皮材で挟んだ構造が一般的です。ハニカムサンドイッチパネルの特徴は、軽量・高剛性・耐久性・生産コストの低減、ということが挙げられます。
主に、航空機業界で採用されている他、電気自動車(EV)の車体軽量化、バッテリーケース等で導入が進んでいます。
ハニカムサンドイッチパネル製造工程で異物が不良を引き起こす
お客様の課題・ご要望
ハニカムコアに表面材をラミネートする前の工程で、ハニカムコアに汚染物質・コンタミが付着することがあります。汚染物質は、主に工場内に浮遊している小さなゴミ・ホコリ・塵埃、生産プロセスで発生する小さな金属異物・粉塵や、また、
アルミハニカムパネルの場合、アルミ加工時に発生したアルミカス・粉塵も発生する可能性があります。
ラミネートプロセスで表面材を貼り合わせるときに、異物を含有してしまい、表皮材が隆起(ブツ)する原因にる可能性があるため、除塵対策が必要でした。
3Dクリーナータイフンクリーンで異物対策!
タイフンクリーン015型の写真です
ハニカムコアをベルトコンベヤで搬送する工程で、ベルトコンベヤ上下にタイフンクリーン015型が導入されました。ハニカムコアを流しながら、タイフンクリーンを通過するときに非接触・インラインで異物を除去します。
タイフンクリーンは、他に類を見ない 独特な気流を発生させる「回転ジェットノズル」が装着してます。回転ジェットノズルは、高速パルスエアーを発生し、ハニカムコアのように複雑に入り組んだ基材表面のなかへ、パルス化した圧縮エアーブローを叩きつけます。ハニカムコアに付着した小さな粉塵・金属異物・樹脂カス等を パルスエアーの乱流で舞い上げて、タイフンクリーンの吸引チャネルへ運びます。
また、タイフンクリーンは強力な静電気除去バー「スマートイオン」を2本 装着することができます。スマートイオンは強力な除電能力があるイオナイザで、高帯電物をしっかり除電することができます。スマートイオンが発生させたイオンは、回転ジェットノズルからのパルスエアに載せて、ハニカムコアを除電ブローする効果があります。これにより、静電気でくっつく 小さなゴミ・ホコリも しっかり除去することができます。
除去した異物・粉塵は、ダクトホースで吸い出して、別置の集塵機にセットしたフィルターで捕集します。このクリーニングプロセスは、異物を周辺にまき散らさないため、生産環境の清浄度を保持することができますし、また 異物飛散による「再付着」のリスクを回避することになります。
タイフンクリーンは、ハニカムコアを流しながらクリーニングするので、除塵プロセスの自動化・省人化につながります。
運転データ
□機材: サンドイッチパネル
□装置: タイフンクリーン015型
□圧縮エア: 約2.0 kgf/cm2
□集塵・制御ユニット: ESUC201NC
3Dクリーナータイフンクリーンは水を使わない乾式洗浄です
従来、ハニカムコアような表面が平坦ではないワークは、非接触・インラインで乾式洗浄(ドライ洗浄)するのは難解でした。
一方、湿式洗浄装置を検討しても、イニシャルコスト・ランニングコストが障壁になるケースがありますし、水洗後の廃液処理や、水洗後の乾燥工程は エネルギーコストが高くなります。
3Dクリーナータイフンクリーンは、水を使わない「乾式洗浄」です。
「回転ジェットノズルからのパルスエアーブロー+静電気除去+異物吸引除去」で除塵を行います。
湿式洗浄による弊害が無く、コストパフォーマンスが非常に高いクリーナーです。
下の写真をクリックして、タイフンクリーンによる除塵の原理を動画でご視聴いただけます。
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