
目次
タップ・ネジ穴加工後の切粉
動画:CO2スノージェット洗浄装置でドライ洗浄
エアーブローノズルとの違い
CO2スノージェット洗浄装置の機器構成
CO2スノージェット洗浄装置のメリット
関連情報
ネジ穴加工後の微細な切粉
ネジ穴を作るための下穴を、タップ加工して めねじを加工します。すると、ネジ穴の内側に微細な金属粉が残ることがあります。
エアーブローノズルで、ネジ穴をブローしても、微小な粉塵は 除去するのが難しいことがあります。
このような、小さな金属粉をCO2スノージェット洗浄装置で洗浄する用途があります。
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動画:CO2スノージェット洗浄装置でドライ洗浄!
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エアーブローノズルとの違い
ノズルからエアーブローして切粉を吹き飛ばすのとは、何が違うのか?
CO2スノーによる洗浄は、次の4つの洗浄効果があります。
①衝撃洗浄
二酸化炭素の微小な個体の結晶(CO2スノー)が、基材に付着したコンタミ・異物に衝突する力で除去します。
②脆化
二酸化炭素の結晶の温度は、-78.5度です。CO2スノーが衝突して、熱を奪うことで、コンタミ・異物の温度は急低下して脆くなります(脆化)。脆くして、表面から除去しやすくします。
③爆発洗浄
ノズルから噴射された二酸化炭素の結晶(CO2スノー)は、個体から気体に昇華します。この時、体積が約600倍に膨張します。爆発的に膨張するエネルギーで、汚染異物を表面から除去します。
④溶剤効果
ノズルから噴射された二酸化炭素の結晶(CO2スノー)は、シールドエアで加速されて、高速で基材表面に衝突します。衝突時の圧力で二酸化炭素が瞬間的に液化するものもあります。液体二酸化炭素は全体として極性が無く、無極性溶媒(シクロヘキサン)と似た溶剤効果があります。
CO2スノーによる4つの洗浄効果は、エアーブローにはありません。
これが、エアーブローノズルによる除塵原理との違いです。
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CO2スノージェット洗浄装置の機器構成
①コントローラ(バルブ・弁・レギュレータ・フィルター・制御用PLC)
②温調器
③ノズル
④ノズル⇔温調器⇔コントローラ間 液体CO2配送用 高圧チューブ
⑤ノズル⇔温調器⇔コントローラ間 圧縮エア用高圧ホース
含まれてないもの:
ロボット(ノズル操作用)
液体二酸化炭素(サイホン式ボンベ または タンク)
コンプレッサー・圧縮エア(油分・水分を除去したドライエアー)
電源
二酸化炭素排出用ダクト
二酸化炭素センサー
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CO2スノージェット洗浄装置のメリット
◆エアーブローノズルでは吹き飛ばせない微細な金属系粉塵をドライ洗浄
◆ワークピースへのダメージは最小限
◆薄い油の皮膜・有機系異物の除去にも効果があります
◆薄い粘着質な異物の除去にも効果があります
◆早いタクトタイム
◆間欠運転に適しています
◆洗浄工程を自動化したい用途に適しています
◆ウェット洗浄(超音波洗浄・有機溶剤など)のような廃液処理は不要です
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