
お客様の課題
パターニングは、レーザーで機材に直接回路パターンを精密描画する加工方法です。薄膜太陽電池の基本部材には、機能性材料の薄膜を積層したガラス基板が使われています。昨今の薄膜太陽電池の製造プロセスにおいて、積層を行う工程では、回路パターンを描画するためにレーザーパターニングが行われています。しかし、レーザーで蒸散して薄膜を除去すると、膜やヒュームが発塵し、スプラッシュ(飛び散り)により機材にダメージを与える原因になります。レーザーパターニングでは、このような微小パーティクルの発塵や再付着に対して対策を施さなければなりません。
解決策
イメージ写真です
イオナイゼーションを搭載した非接触式ウェブクリーナー スタティックエアを、ガラス基板を介してレーザー照射部とは反対側に設置します。強力なイオナイゼーションとフラットジェットノズルからのエアーストリームにより、蒸散によるパーティクルを制御し、スタティックエア洗浄用ヘッドでの吸引エアーフローにより除去します。
スタティックエアは、ダクトホースを介して集塵機に接続しています。ヒュームや蒸散物を吸引除去する集塵システムです。
運転データ
□機材: ガラス
□圧縮エア: 0.5-0.8 kgf/cm2
□システム: スタティックエア、吸引・制御ユニットESUC
下の写真をクリックして、スタティックエアによる除塵の原理を動画でご視聴いただけます。
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