1. HOME
  2. お役立ち情報
  3. 表面改質装置 試薬・離型剤
  4. テストインクの使い方を紹介します。

テストインクの使い方を紹介します。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
テストインクの使い方を紹介します。

テストインクとは

テストインクは樹脂や金属などの対象物がもつ表面エネルギー値(ぬれ性またはぬれ張力)を測定するために使われる試薬です。
昔は表面エネルギー値=dyne/cm(ダインパーセンチメートル)、〇〇ダインなどとぬれ張力の数値が呼ばれていましたが
今はmN/m(ミリニュートンパーメートル)と単位が統一されましたが、
使用される現場では今でも「ダイン数」の方が一般的です。
テストインクを使用して表面エネルギーを測ることで疎水性なのか、親水性なのかを判断することができ、
接着や塗装の現場でOK/NG判定を下す材料として使用されています。
詳しくは別のブログで紹介しております。

テストインクの注意事項

インクを使ってぬれ張力を測定する上での注意事項を紹介させていただきます。
①インクを使用する際は必ず手袋を着用し、インクが皮膚に付着しないよう保護してください。

②インクを塗布する前に表面をきれいにしてください。汚れがインクに移転するのを防ぎます。脱脂洗浄が行えない場合は付属の刷毛は使わずに綿棒を使ってください。
綿棒の再利用は行わないでください。

③同じ製品上に違う数値のインクを塗布する場合は、すでに塗られているインクと距離を離した箇所に新たなインクを塗布してください。近すぎる場合、刷毛が接触してしまい、インクの品質を劣化させてしまう恐れがございます。

④インクを塗布する際に余分なインクを刷毛から落としてから塗ってください。塗布する量が多すぎると正確なぬれ張力が判定できない場合がございます。

テストインクの使い方

次は実際に使用してぬれ張力のOK/NGをどのように判断するかを説明いたします。
対象物のぬれ性を調べる場合上の数値から下げるか、下の数値から上げるかの2パターンがあります。
上の数値から下げる場合、想定よりも高いと思われる数値から塗っていき、数値を段階的に下げてはじかない数値を探していきます。
逆に下から上げる場合、想定している数値よりも低いインクからスタートして、インクがはじくまで数値を上げていきます。
塗ったインクがはじいてしまったら低い数値のインクを、しっかりとはじかずに残っていたら高い数値のインクを塗ってください。

動画

上で説明した注意事項と使用方法をまとめた動画です。


最後に

今回はインクを用いて説明をしましたが基本ペンタイプでも同じとお考え下さい。
ご質問等がございましたらお気軽にご連絡いただければ幸いです。
なお弊社ではぬれ性の確認サービスも行っており、
インク/ペンを購入前にどの数値が必要なのかわからない場合、弊社での数値確認またはインクの貸出も実施しております。
テストインク/テストペンの商品説明はこちら
インク/ペンのご注文はこちらから

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

お問い合わせ

製品サービス内容に関するご質問やご不明な点などお見積りがありましたら、こちらよりお問い合わせください。