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フレーム処理 バーナーの選び方

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フレーム処理 バーナーの選び方
一言でフレーム処理といっても処理対象物の材質、形状によって適したバーナーが異なります。
今回の記事ではArcotec社がラインナップしている標準バーナーをご紹介いたします。


目次

Arcotec社とは

Arcotec(アルコテック)社はドイツ南部バーデンビュルテンベルク州、メンスハイムで1985年に設立されたフレーム処理機のみならずコロナ処理機やプラズマ処理機まで製造販売を行う表面処理に関する総合メーカーです。
Arcotec社のフレーム処理機は日本を含む世界中の様々な業種、業界で使用されております。

フレーム処理とは

フレーム処理とはコロナ処理やプラズマ処理と同じ、樹脂や金属の表面活性に用いられる処理方法のひとつです。
フレーム処理機もプラズマ処理機も、接着力・親水性・密着力の向上を目的としている装置ですが、フレームの炎の中にもプラズマが存在しており、フレーム処理機は「フレームプラズマ」と呼ばれることもあります。
詳しくは別ブログで紹介しております。フレーム処理の紹介はこちらをクリック

それぞれのバーナー特徴

フレーム処理の特徴として材質や形状に対する柔軟性が高く様々なアプリケーションでお使いいただくことが可能です。そのため様々な形状、パターンのバーナーが存在しており、それぞれ特徴を紹介いたします。

B1バーナー

リボン式バーナーでArcotec社の標準バーナーの位置づけになります。主にバーナーを固定して製品が流れるアプリケーション出使用されますが、低速であればバーナーを動かしながらの処理が可能です。
Motiv_01_Typ_B1-100.jpg

DBバーナー

B1バーナーよりも高火力が必要な場合に使用するバーナーです。主にバーナーを固定して製品が流れるアプリケーション出使用されますが、低速であればバーナーを動かしながらの処理が可能です。
db-burner-type-arcotec.jpg

MB3バーナー

3列式バーナーで高火力が特徴です。主にバーナーを動かして処理をするアプリケーション(大型成型品)や効果力が必要なアプリケーション(高速処理が必要なシートや金属板等)
Motiv_04_Typ_MB3-150_SR.jpg

MB22バーナー

B1バーナーより低火力で熱に弱い繊細な製品を処理する際に使用されます。
Motiv_08A_Typ_MB22_2-100_50.jpg

UB22バーナー

通称リングバーナーと呼ばれております。バーナーの内側から炎を出してパイプやケーブルなどの外周を連続的に処理をする際に使用されます。内径サイズは製品に合わせて設計可能です。
UB22には全周形状から半円形状など様々なタイプがあり、こちらもアプリケーションに併せて設計可能です。
Motiv_11_Typ_UB22-40_360.jpgMotiv_12_Typ_UB22-120_360.jpgMotiv_14_Typ_UB22-425_45.jpg

KBバーナー

UBバーナーとは逆で外側に向かって炎を出すバーナーです。このバーナーもUBバーナーと同様R形状を自由にお選びいただけます。
Motiv_06_Typ_KB-130_80_2E.jpg

MBTバーナー

基本性能はMBバーナーと同じですが処理幅を製品に合わせて変えることができるバーナーです。
Motiv_16_Typ_MBT22 230_40 k 2E.jpg

BRバーナー

スポットバーナーとも呼ばれるバーナーで細いエリアを集中的に処理したい、または奥まった場所にあてたいなど狭いエリアを処理するのに使われます。
用途はプラズマ処理機とほぼ同じです。
Motiv_13_Typ_BR6-20.jpg

B1W&B3Wバーナー

処理幅が1mを超える製品に使われるバーナーで、炎のパターンはB1バーナーまたはMB3バーナーをお選びいただけます。より高速での処理を検討される場合はB3Wを推奨いたします。
最後のWは「water」水冷が必要なバーナーであることを意味します。
Motiv_20A_Typ_B3W-1300_600_2E.jpg
B1W.jpg

最後に

上記のバーナー形状以外にも客先要望に合わせた特注バーナーも設計可能です。
どのような製品を処理したいのか、どこを処理したいのかなど具体的な情報をいただければ最適なバーナーを提案させていただきます。


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