
最新のクリーナーで、塗装不良|ブツ|外観不良 の原因となる付着異物対策する方法をご紹介します。
目 次
①ジェットブレードをグランドコンベヤに設置
②ジェットブレードをハンガーコンベヤに設置
③タイフンクリーンをハンガーコンベヤに設置
④タイフンクリーンコンパクトをハンドにしてロボットで除塵
⑤CO2スノージェット洗浄装置でドライ洗浄
関 連 情 報
|| ドライクリーナー・除塵装置 関連
|| 除電器・イオナイザ 関連
|| CO2スノージェット洗浄装置
樹脂部品やプラスチック部品の塗装工程では、小さなパーティクル・ゴミ・ホコリ・塵埃・繊維クズが、部材の表面に付着したまま塗装すると、表面にブツ・ケバができ重大な塗装不良・概観不良の原因になります。塗装前に適切な除塵対策を施して、歩留まり低下を防ぐ必要があります。
①ジェットブレードをグランドコンベヤ上部に設置
写真1
グランドコンベヤでバンパーを搬送しているプロセスにジェットブレード80を設置したイメージ写真です。ジェットブレード80には、静電気を帯びた樹脂・プラスチックを除電するためのイオナイザーを搭載し、エアナイフでブローすることにより、基材表面の付着異物を除去します。
ジェットブレード本体に、吸引・集塵機能はありませんので、塗装工程のようにラミナーフロー、局所排気がある工程に設置することにより、エアーナイフで飛散したパーティクルを吸い出し、再付着を防止します。
運転データ
□ コンベヤ速度 5m/min
□ エアーナイフ 100m/s
□ クリアランス(ジェットブレードからバンパーまでの距離) 50~400mm
機器構成
□ ジェットブレード80(静電気除去バー1本搭載)
□ 高圧ブロア
下の写真をクリックして、ジェットブレードの動画をYoutubeでご視聴いただくことができます。
②ジェットブレードをハンガーコンベヤ横に設置
写真2
ハンガーコンベヤでバンパーを搬送しているプロセスにジェットブレード80を設置したイメージ写真です。
バンパーは手作業でハンガーに吊って、塗装ブースに入ります。このような用途では、エアーガンに圧縮エアを供給してエアブローしている現場もありますが、清掃しても再現性が低いので、部品を全て均一に洗浄するのが難しいことがあり、微粒子が部品の奥に付着させて、不良率が上がる可能性があります。
ジェットブレードで、複雑な形状の部材から汚染物質を除去させます。ジェットブレード本体には、集塵機能はありませんので、表面から離れた塵埃が、設置工程の循環エアーフローにより運ばれ、フィルターで捕集できるように設置します。
ジェットブレードは、設置箇所に合わせて、下向き・上向き・横向きでも設置できます。狭幅100mm~広幅3,000mmまで100mm単位で制作できます。大型の樹脂部品の除塵にも対応できます。
運転データ
□ コンベヤ速度 3m/min
□ エアーナイフ 100m/s
□ クリアランス(ジェットブレードからバンパーまでの距離) 50~200mm
機器構成
□ ジェットブレード80(静電気除去バー1本搭載)
□ 高圧ブロア
③タイフンクリーン04型をハンガーコンベヤ横に設置
写真3
ハンガーコンベヤでバンパーを搬送しているプロセスにタイフンクリーン04型を設置したイメージ写真です。タイフンクリーン04型は、静電気除去バー2台と高速パルスエアを発射する回転ジェットノズルを搭載しています。静電気除去バーはプラスマイナスイオンを生成して、パルスエアにより複雑な形状の部品表面の静電気を除電しながら汚染物質を除去していきます。タイフンクリーン04型には吸引・集塵機能はありませんので、ソリューション②と同様に、表面から離れた塵埃が、設置工程の循環エアーフローにより運ばれ、フィルターで捕集できるように設置します。
④タイフンクリーンコンパクトをハンドにしてロボットで除塵
写真4
タイフンクリーンコンパクトは、リングイオナイザーと高速パルスエア発射用回転ジェットノズルを搭載したモデルです。
下の写真をクリックして、タイフンクリーンコンパクトの動画をYoutubeでご視聴いただくことができます。
⑤CO2スノージェットドライ洗浄装置を塗装ラインに設置
写真5
CO2スノージェット洗浄装置は、CO2スノーをブラストして部品をドライ洗浄する装置です。塗装ラインでプラスチック部品を洗浄するのは重要な用途です。CO2スノージェット洗浄装置は、部品表面の付着異物だけでなく、薄い油分の除去にも効果があります。
CO2スノージェット洗浄装置は、ユーティリティーにドライアイスが不要だという大きな特徴があります。ドライアイス洗浄とことなり、ブラストは安定しており、高い再現性があります。高い品質が求められる自動車用塗装ラインでも、非常に高いパフォーマンスを発揮することが出来ます。
CO2スノージェット洗浄装置は、湿式洗浄に置き換えて運転することで大きなメリットがあります。湿式洗浄のための膨大な設置スペースを、CO2スノージェット洗浄装置のわずかな設置スペースに置き換えることにより、工程の小スペース化につながります。そして、湿式洗浄の廃液処理・産廃処理のコストを削減します。また、ドライ洗浄に置き換えることにより乾燥プロセスが不要になるので、乾燥に要するエネルギーコスト削減につながります。一方、CO2スノージェット洗浄装置は、量産プロセスで十分な液化炭酸ガスを供給するために、タンクを工場に敷設する必要があります。タンクの設置スペース・コスト、液化炭酸ガスの消費量に応じたコスト、コンプレッサーのエネルギーコスト、消費電力がランニングコストになります。これらは、お客様の用途・運転時間・処理量・タクトタイムなどの条件を加味して、試算する必要があります。
ユーティリティーにドライアイスは不要です。炭酸ガスの出来合いのCO2のみをノズルからブラストするので、装置が新たに二酸化炭素を生成することはありません。
☆こちらをクリックしてCO2スノージェット洗浄装置の動画をYoutubeでご視聴いただくことができます。☆
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