
大気圧プラズマ処理機は現在様々な会社から様々な設備が販売されているがAcXys社製の幅広低温大気圧プラズマ処理機ULDは「点」ではなく「線、面」で処理ができる比較的珍しいタイプのプラズマ処理機です。
この手のタイプは処理効果が弱く、プラズマが短いと言われているがULDに工夫を加える事でこれらのウィークポイントを克服する事ができます。
プラズマの効果①
速度による濡れ性の変化
PP、PET、アルミの濡れ性変化を速度依存で計測PPの初期接触角は103度、PET85度、アルミは92度
速度が速くなるにつれて改質度合いは低くなりますが窒素にドーピングガスを混ぜることで速い速度でもしっかりとした改質を望む事ができます。
プラズマ効果②
経時変化による濡れ性の変化
PP、PET、アルミの濡れ性変化を時間依存で計測。PPの初期接触角は103度、PET85度、アルミは92度
処理直後から接触角は戻っていきましたがその後安定して処理効果を保っております。
※処理後の保管状況によって結果は異なります。
プラズマ処理効果③
距離による濡れ性の変化
PP、PET、アルミの濡れ性変化を基材とプラズマ電極の距離依存で計測。PPの初期接触角は103度、PET85度、アルミは92度
距離が離れるにつれて改質度合いは低くなりますがある工夫をする事でしっかりとした改質を望む事ができます。
数センチの高低差であればプラズマ処理機も十分活用いただけます。
最後に
プラズマ処理機はフラットな面だけ、能力が高くないなど限られたアプリケーションのみだと思われていますが、工夫を加える事でプラズマ処理機も様々なアプリケーションに対応できます。
サンプル評価デモ試験、随時受付けております、是非お気軽にお声がけください。