
目次
帯電装置とは?
ガラス基板へ保護フィルムを定着させる方法
帯電装置の機器構成
関連情報
帯電装置とは?
帯電装置は、基材へイオンを放射して、静電気を帯びさせることができる装置です。帯電した基材は、静電気の力で逆極性を持つ別の基材と引き合います。
帯電装置は、イオンを放射する帯電電極とジェネレータの組み合わせです。ジェネレータには、プラスイオン放射用ジェネレータ、マイナスイオン放射用ジェネレータがあります。用途に応じて、適切なジェネレータと帯電電極を選定して使用します。
ガラス基板へ保護フィルムを定着させる方法
搬送コンベヤ上でガラス基板を搬送しながら、保護フィルムをロールから巻き出しながら、ガラスへ貼り合わせる工程があります。
貼り合わせた保護フィルムは、ガラス上で動いたり、しわにならないように定着させる必要があります。
この用途で、静電気の吸着力を応用して、保護フィルムをガラス基板へ定着させる用途があります。
図のように、ロールから巻きだした保護フィルムは、剥離帯電する可能性があるので、予めしっかり除電しておきます。
(エアーフリー スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ) などを設置して、予め剥離帯電で生じた静電気は除電しておきます)
帯電バー GB3 をフィルムの上方に設置します。ジェネレータ(電源ボックス)には、マイナスイオン放射用 GU3N を帯電バーに接続します。そして、ガラスの下側にはカウンター電極として除電ブラシ DBS35 を設置します。この構成で、帯電バー GB3からは、マイナスイオンを放射して保護フィルムをマイナスに帯電させます。ガラス基板は、アースに接地した除電ブラシが、逆極性のプラスイオンが誘導されることにより、プラスの静電気を帯びます。
マイナスに帯電した保護フィルムとプラスに帯電したガラス基板が、静電気で引き合うことにより定着することができます。
機器構成
バー型 帯電電極 GB3
ジェネレータ(電源ボックス)GU3N
マイナスイオン生成用ジェネレータです。
除電ブラシ DBS35
フィルムをガラスへ静電気定着させる用途では、ステンレス製除電ブラシDBSをカウンター電極として用います。
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