1. HOME
  2. お役立ち情報
  3. ゴミ取り・静電気・除塵対策
  4. ターレット巻取り機でフィルム巻付け作業を自動化する方法!

ターレット巻取り機でフィルム巻付け作業を自動化する方法!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ターレット巻取り機でフィルム巻付け作業を自動化する方法!

2軸ターレット巻取機で、新しい巻芯コアへフィルムをセットする時に”テープで貼り付け”してますか?

手作業でテープ留めする作業は段替え時間を多く消費してしまいます。

帯電バーを使って、フィルムを新しい巻芯コアへ定着させる方法なら 段替え作業を大幅に短縮することができます。!




   目 次


|| 2軸ターレット巻取機とは?
|| テープで巻付けしてますか?
|| 帯電装置とは?
|| 帯電装置でフィルムが巻芯へ定着する原理
|| 帯電バーの設置個所
|| 帯電装置の機器構成
|| 帯電装置のメリット
|| 帯電装置のラインナップ
|| 関連情報


  

2軸ターレット巻取機とは?


フィルム製造・加工工程の巻取り機で、巻き終わったロールを機械から外して次の巻芯コアをセットする作業を自動化できるのがターレット式の巻取り機です。

巻芯コアをセットする軸が2つあり、二つの軸に巻芯コア(紙管・鉄管・プラスチックパイプ・スチール管など)をセットして、回転させることができます。一つの巻き芯コアへフィルムをロール状に巻取りが終わると、二つの軸は回転して、刃でフィルムを裁断して 次の巻き芯コアへフィルムをセットして巻き取ります。

2軸ターレット巻取り機でも、裁断したフィルムを次の巻き芯コアへ貼り付ける作業は、手作業でテープ留めする巻取り機もあれば、フィルムを裁断した後の次のコアへ自動で巻き付けを行うことができる全自動の2軸ターレット巻取り機もあります。

 


テープで巻付けしてますか?



2軸ターレット巻取り機でも、裁断したフィルムを次の巻き芯コアへ貼り付ける作業は、手作業でテープ留めする巻取り機があります。

テープ留めする作業中は、ラインが停止するので、生産性へ影響が生じます。また、手作業なので誤差が生じることがあります。正確にテープ留めをしていないと、巻取り始めたとき、フィルムにしわが出たり フィルムの蛇行・巻きズレ等の問題が発生する可能性があります。


全自動の2軸ターレット巻取り機に設備更新できれば、次の新しい巻芯コアへ巻付け作業を自動化できるのですが、設備投資費用が大きくなります。


このページで紹介する帯電バーは、既存の巻取り機へ、帯電バーを後付けして、フィルム・紙を新しいコアへ貼り付けする作業を自動化する用途があります。

設備投資費用を抑えて、ターレット巻取り機をアップグレードすることができます。




帯電装置とは?

 

帯電装置は、基材に静電気を帯びさせて、基材表面の電位を上昇させる装置です。帯電装置は、放電針に高電圧を印加することで、空気中の分子をイオン化します。

基材をプラスに帯電させる場合は、プラスイオンを放射、マイナスに帯電させる場合はマイナスイオンを放射することで、静電気を帯びさせることができます。

 

帯電装置でフィルムが巻芯へ定着する原理

 

帯電装置には、メタルの巻き芯コアへフィルムや紙を静電気で定着させる使い方があります。

紙・フィルムと導電性製コアを、静電気で定着させる原理です。

※ここでご紹介する方法は、巻き芯コアが導電性の場合に限ります。巻芯が紙管・プラスチックコアのように非導電性の場合、帯電バーによるフィルムの巻き付けはできません。


写真1:帯電バーでウェブを導電性コアへ貼り付けする原理

chargemechanism.png


帯電バーはマイナスイオンを巻芯コアに接しているフィルムへ放射します。導電性製コアはアースを取り、カウンター電極として機能します。

フィルムはマイナスの静電気を帯び、メタルの巻芯コアはプラスに帯電します。

導電性製コアが帯電するのは、静電誘導の原理です。フィルムがマイナスの静電気を帯びることで、アースからプラスの電荷が導電性製コアへ誘導させるのです。

これにより、フィルムや紙はマイナス・導電性製コアはプラスに帯電して、互いに静電気でくっつきます。これがフィルムがコアに定着する原理です。



 

帯電バーの設置個所

 

帯電バーの有効幅は、フィルム・紙の幅に合わせます。帯電バーの設置個所は、ウェブを切断する刃の直前・新しい巻芯コアへ交換する位置で、帯電バーはコアの上に位置します。(写真2参照)


写真2:帯電バーの設置個所
2axturletwindingJP.png


帯電バーをONにすると、帯電バーはマイナスイオンを放射して、刃がフィルムを裁断した直前の位置でフィルムに静電気を帯びさせて、導電性巻き芯コアへフィルムを定着させることができます。フィルムが静電気でコアに定着すると、コアが回転して巻き取りが始まります。


フィルムをロールに巻取り終わったら、ターレット状に回転して、次の新しい巻芯コアがフィルムにほとんど接触しそうな位置に来ます。ここで、帯電バーがONになり、イオンを放射するとフィルムを次の巻き芯コアへ定着させて、同時に刃がフィルムを裁断します。

この手順で、古いロールから新しいロールへ切り替えて巻取り始める作業を自動化することができます。




帯電装置の機器構成

 
帯電バーGB3(有効幅=ウェブ幅) x 1台

ジェネレータ:GU3N(マイナスイオン生成用ジェネレータ|0~-30kVまで)



写真5:帯電バーGB3
gb3.png
gb3dimensionJP.png



写真6:ジェネレータ:GU3N

gu3N.png
gn3Ndimension.png



帯電装置のメリット

 

既存のターレット巻取り機へ帯電バーを後付けすることで、巻取り機の運転を自動化することにつながります。ラインのダウンタイムを削減して、生産性が向上します。




帯電装置のメリット


〇最小限の費用でターレット巻取り機を自動化!

〇既存のラインへ後付けが簡単です。

〇安価な装置費用

〇低ランニングコスト

〇定期メンテナンスは、放電針の清掃のみ。保守管理が簡単

帯電装置のラインナップ

 

キストエシャリッヒ社は、用途に合わせて様々な形状の帯電装置を取り揃えています。

chargelineup.png





  連 情 報


非接触ガイドロールで不良対策・静電気対策!をみる
ライン改造工事不要!帯電装置でフィルムの蛇行防止!をみる

なぜゴミや異物の問題がなくならないのか をみる
製造現場の静電気 | 基礎から学び不良低減につなげよう!をみる

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

お問い合わせ

製品サービス内容に関するご質問やご不明な点などお見積りがありましたら、こちらよりお問い合わせください。