
目次
圧力センサーとは
圧力センサー製造工程でドライ洗浄
動画:圧力センサーをCO2スノードライ洗浄
CO2スノージェット洗浄装置のメリット
CO2スノーの洗浄のメカニズム
関連情報
圧力センサーとは
圧力センサーには、ダイアフラムという膜が使用されてます。
セラミックダイアフラムや金属ダイアフラムが使用されており、ダイアフラムが、圧力が既知の領域(例.大気圧)と測定対象の気体・液体を仕切っており、加圧されるとダイアフラムが偏位します。
圧力センサーは、ダイアフラムが、圧力の力に比例して偏位し、この偏位量を抵抗に変換して、電気信号にするセンサーです。
圧力センサー製造工程でドライ洗浄
圧力センサーの製造工程で、圧力センサー外周と内部を、CO2スノージェット洗浄装置でドライ洗浄する工程があります。
目的は、製造工程で発塵する微小なパーティクル、ホコリ、ゴミ、油膜、有機物等、付着物をドライで洗浄してきれいにすることです。
これにより、圧力センサーの感度不良、動作不良につながる原因を取り除きます。
動画:ピストンリングをCO2スノードライ洗浄
動画を解説:
ドライ洗浄する前の圧力センサーが、トレーの所定の位置に敷き詰められています。
ロボットがトレーから圧力センサーを取り出し、治具にセットします。
圧力センサーは治具で保持され高速回転します。
CO2スノーを放射するノズルが、圧力センサーの外周と内側をドライ洗浄します。
圧力センサー内側は、狭いエリアのキャビティもしっかりドライ洗浄します。
そして、ドライ洗浄が終了すると ロボットが圧力センサーを治具から取り出します。
この洗浄工程が、全自動で行われてます。
CO2スノージェット洗浄装置は、ロボットで運転して、洗浄工程の自動化・省力化につながります。
ここがすごい!
◆圧力センサーの表面を傷付けません。
◆外周と内側を、ドライでしっかり洗浄しています。
◆微細なゴミやホコリの除去だけでなく、金属異物・油皮膜・有機系異物もドライ洗浄します。
◆洗浄後の表面はドライなので、次工程で乾燥は不要です。
◆圧力センサーがきれいになると、次工程の検査機の検出率が低減するので、歩留まり・良品率向上につながります。
◆ユーティリティーにドライアイスは不要です!
◆ACP社が開発した液化CO2液送技術で、配管は結露無しです。
写真:CO2スノージェット洗浄装置でピストンリングをドライ洗浄
CO2スノージェット洗浄装置のメリット
CO2スノージェット洗浄装置は、ブラストメディアとして液化炭酸ガスを使用します。ドライアイスを使用しません。二酸化炭素の物理的・科学的・熱的な力を利用して、ドライ洗浄します。
洗浄装置のノズルから噴霧するCO2スノーは、毒性が無く 不燃性です。CO2スノージェット洗浄で、圧力センサーをドライ洗浄するのに適しています
ノズルから噴霧されたCO2は、圧力センサーの表面に衝突すると昇華します。これにより、表面の汚染物や小さな微粒子は冷やされて脆化して、昇華の力で表面から取り除かれます。
CO2スノーの硬度はとても小さいので、圧力センサーの表面にダメージを与えずにドライ洗浄します。
写真:ノズルから噴霧したCO2の結晶が製品の汚染物を洗浄
ACP systems AG 社が開発したドライ洗浄技術は、超音波洗浄機や高圧洗浄方式と比べ、基材表面にやさしい洗浄方法です。
CO2スノージェット洗浄装置は自動化にも適しており、また 後工程で独立した自動洗浄工程を敷設する使用方法も可能です。
CO2スノージェット洗浄装置の洗浄のメカニズム
1 CO2スノーの衝撃で洗浄
CO2スノーを加速させて基材に衝突することにより、マイクロブラスト効果があります。
2 急速冷却
低温のCO2スノーが汚染物を急速冷却して脆化させます
3 CO2スノーの膨張エネルギーで洗浄
昇華によりCO2の体積が600~800倍に膨張。膨張する時のエネルギーで表面を洗浄します。
4 溶剤効果
シクロヘキサンと同等の溶剤効果で表面を洗浄します。
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