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自動車用樹脂部品をCO2スノーでドライ洗浄

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自動車用樹脂部品をCO2スノーでドライ洗浄

            目  次

|| 樹脂製品を塗装ラインでCO2スノーでドライ洗浄
|| CO2スノージェット洗浄装置のメリット
|| 実際に自動車部品を洗浄する動画
|| 他の洗浄方式との比較
|| CO2スノーの洗浄のメカニズム
|| 関連情報


取扱商社:㈱ケー・ブラッシュ商会

 
    

樹脂製品を塗装ラインでCO2スノーでドライ洗浄



自動車の内装外装部品を塗装ラインでドライ洗浄するプロセスがあります。ACP社が製造するCO2スノードライ洗浄装置は、塗装ラインで樹脂製品をインラインでドライ洗浄する用途で大きな成功を収めました。

欧米の大手自動車メーカー、自動車部品メーカーが、ACP社のCO2スノードライ洗浄装置を採用しています。


写真:ACP社のCO2スノードライ洗浄装置/塗装ラインで樹脂製品をドライクリーニング
kompetenzen.jpg


CO2スノージェット洗浄装置のメリット


CO2スノージェット洗浄装置は、ブラストメディアとして液化炭酸ガスを使用します。二酸化炭素の物理的・化学的・熱的な力を利用して、ドライ洗浄します。

洗浄装置のノズルから噴霧するCO2スノーは、毒性が無く 不燃性です。CO2スノージェット洗浄で、プラスチック部品表面の微小な油分・指紋、生産環境で発生した微小なゴミ・ホコリをドライ洗浄するのに適しています。


ノズルから噴霧された液化炭酸ガスは、表面に衝突すると昇華します。これにより、表面の汚染物や小さな微粒子は冷やされて脆化して、昇華の力で表面から取り除かれます。この原理はプラスチック製品の洗浄にも高い効果を発揮します。CO2スノーの硬度はとても小さいので、樹脂製品へダメージを最小限にしてドライ洗浄することができます。


ACP systems AG 社が開発したドライ洗浄技術は、自動化ラインにも適しています。CO2を放射するノズルをロボットで操作してプラスチック部品をドライ洗浄する使用方法が可能です。ロボットがCO2のノズルを運転するスペースだけが洗浄エリアになりますので、洗浄工程が小スペース化します。

 

実際に自動車部品を洗浄する動画




動画を解説:

自動車用部品を塗装前にCO2スノーでドライ洗浄する動画です。

部品は専用治具にセットされ、ゆっくりとグランドコンベヤで搬送されています。

ラインの両側にノズルを装着したロボットがあり、予めティーチングしたパスに沿って部品を洗浄しています。

洗浄後は、(フレーム処理/プラスチック表面の濡れ性向上)→塗装 です。


他の洗浄方式との比較

 

~パワーウオッシュとの比較~

パワーウオッシュという湿式洗浄と比較すると、CO2スノージェット洗浄装置には次のようなメリットがあります。

〇 設置スペースの省力化
 パワーウオッシュが、広い設置スペースを要するのに対して、CO2スノー洗浄はロボットが稼働するエリアが設置スペースなので、省スペース化で大きな優位性があります。

〇 ドライ洗浄なので乾燥工程は不要

〇 廃液処理は不要

CO2スノーで洗浄後の表面はドライに仕上がります。水滴や結露が無いので、洗浄後に乾燥工程は不要です。

溶剤や水洗の湿式ウェット洗浄とも異なりますので、液体の循環精製や廃液処理の問題は皆無です。


~ドライアイスブラストとの比較~

ドライアイスブラストでは、噴霧する氷の粒の衝撃が大きいので基材へのダメージを考慮する必要があります。また、ブラストの再現性を制御するのが難しいので、連続運転でプラスチック部品を自動で洗浄するとなると、歩留まりの問題が大きくなります。

CO2スノージェット洗浄装置は、ユーティリティーにドライアイスを使用しません。ドライアイスの保守管理の手間は無く、使用するタイミングでドライアイスを発注するような手間はありません。

CO2スノージェット洗浄装置は、ユーティリティーに液化炭酸ガスを使用します。ボンベ(サイホン式)またはタンクです。

ACP社が開発した液体CO2のハンドリング技術で、ノズルから噴霧する CO2スノーは高い再現性があります。製造ラインで樹脂製品の洗浄の自動化に最適です。


~IPAで手作業の清掃との比較~

CO2スノージェット洗浄装置は、洗浄作業の自動化ができます。
CO2スノージェット洗浄装置は、ヒューマンエラーを解消することができます。
CO2スノージェット洗浄装置は、洗浄は高い再現性があります。
ロボットによる自動洗浄であれば、洗浄工程の作業者の引継ぎ・洗浄工程の移設、洗浄工程の増設計画を簡素化することができます。



CO2スノージェット洗浄装置の洗浄のメカニズム



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  CO2スノーの衝撃で洗浄

 CO2スノーを加速させて基材に衝突することにより、マイクロブラスト効果があります。


2  急速冷却

 低温のCO2スノーが汚染物を急速冷却して脆化させます


3  CO2スノーの膨張エネルギーで洗浄

 昇華によりCO2の体積が600~800倍に膨張。膨張する時のエネルギーで表面を洗浄します。


4  溶剤効果

 シクロヘキサンと同等の溶剤効果で表面を洗浄します。

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