
回転ブラシ式ウェブクリーナー ロータークリーンで穴開け後のバリを除去する方法をご紹介します。
目次
セラミックグリーンシートの穴開け加工
回転ブラシ式ウェブクリーナー ロータークリーンで微細なバリを除去
ロータークリーンのメリット
比較:ロータークリーン vs 非接触ウェブクリーナー
関連情報

セラミックグリーンシートの穴開け加工
セラミックグリーンシートは、セラミックの原料とバインダーを混ぜたペーストを、シート状に成型して乾燥させたものです。
成型して作られたグリーンシートは、厚さ数十ミクロンで 薄くコシが無い状態です。
この後、レーザーまたは金型でプレスして、ビアという貫通穴を開けます。
そして、微細穴あけ加工時に、切断部から小さな切れ端・バリ・カス等の異物が発生します。
ビアホール形成後のグリーンシートには、導体パターンやビア充填のためにスクリーン印刷が一般的に用いられます。
スクリーン印刷時のシート表面の異物・ビアのバリ・切りカスは、品質不良・歩留まり低下の原因になります。
回転ブラシ式ウェブクリーナー ロータークリーンで微細なバリを除去
ロータークリーンは、シートやフィルムに回転ブラシを当てながら 表面の異物を除去するウェブクリーナーです。
ロータークリーンは、セラミックグリーンシートの静電気を除電するためのイオナイザ・圧縮エアーブロー用フラットジェットノズル・異物吸引除去機能・回転ブラシを装備しています。
セラミックグリーンシートをコンベヤ等で搬送しながら、設置固定したロータークリーンの下を通すことで、枚葉グリーンシートを流しながら連続でクリーニングすることが出来ます。
動画:ロータークリーン
回転ブラシ式ウェブクリーナー ロータークリーンをみる
ロータークリーンのメリット
・グリーンシートの静電気を除去
ロータークリーンは強力な除電能力があり、グリーンシートの静電気を除去して、細かい切粉・バリを除去しやすくします。
・回転ブラシ
ブラシが、細かい切粉・バリを物理的な力で除去します。ブラシの種類は、用途により選択できます。繊細なセラミックグリーンシートの表面を傷つけない線径が細いブラシを装着できます。着脱は簡単です。
・吸引機能
ブラシで除去した細かい切粉・バリは、吸引して 集塵機にセットしたフィルターで捕集します。生産環境中に「飛散」させないので、グリーンシートへの「再付着」を防止します。
・バリ取り工程を自動化・省人化
ロータークリーンがセラミックグリーンシートを連続で流しながらクリーニングするので、バリ取り工程の自動化・省人化につながります。
・歩留まり向上
細かいバリを除去した綺麗なセラミックグリーンシートを次工程(スクリーン印刷)へ供給することが出来るので、印刷時の不良を低減する事で歩留まり向上につながります。
回転ブラシ式ウェブクリーナー ロータークリーンをみる
比較:ロータークリーン vs 非接触ウェブクリーナー
非接触ウェブクリーナーは、主にエアーブロー(超音波エア等)+吸引を組み合わせることで除塵を行う方式が一般的です。
しかし、バリがビアから切れずに付いているもの・やや固着した切粉・バリ に対しては非接触ウェブクリーナーは除去するのが難しいことがあります。
一方、ロータークリーンは 回転ブラシがバリに当たる物理的な力で除去することができますので、バリの除去力が 非接触ウェブクリーナーと比べて向上します。
回転ブラシ式ウェブクリーナー ロータークリーンをみる
関連情報
非接触ウェブクリーナー スタティックエア(バックアップロール不要)
非接触ウェブクリーナー クロスジェット(マイクロパーティクルを除去)
フィルムとシート貼り合わせ前に異物除去|非接触クリーナー
除塵装置・非接触クリーナー・静電気除去バーで印刷不良対策
スリットカスを除去する3つの方法|切粉の問題はこれで解決
【ゴミ・異物・コンタミの問題】乾式洗浄装置の解決方法をみる
製造現場の静電気 | 基礎から学び不良低減につなげよう!




