
目次
|| 電気自動車と液晶ディスプレイ
|| 静電気が問題を引き起こす
|| ウェブクリーナー スタティックエアで異物対策
|| スタティックエアのメリット
|| 湾曲したパネルをクリーニングできるの?
|| 関連情報
電気自動車と液晶ディスプレイ
電気自動車の普及により、自動車のダッシュボードには様々な液晶ディスプレイ・タッチパネルが搭載されるようになっています。
インパネの機械式計器系は、液晶パネル上に映し出すことができるようになりました。タコメーターやスピードメーターを液晶パネルに置き換えた車も街中で見かけるようになりました。
こうした液晶ディスプレイが、自動車内装部品として工場で生産されるようになっています。
静電気が問題を引き起こす
パネルの外観検査工程では、ローラーコンベヤでパネルを搬送しながら 光学式検査機で外観検査します。
この時、パネルが静電気を帯びていると、静電気が生産環境中に浮遊している微小なゴミやホコリを引き寄せて、パネルにくっつけてしまうことがあります。
こうして付着する異物は、検査機で検出され 不良率を増加させる原因になります。そして、ラインのダウンタイム増加は、生産効率の悪化につながります。
ウェブクリーナー スタティックエアで異物対策
ローラコンベヤ搬送工程に、スタティックエアを後付けして、付着異物対策する方法があります。スタティックエアは、非接触式ウェブクリーナーです。
クリーニングする パネル・ガラス・基板に接触せずに表面の静電気を除電して、くっついていた微小なゴミ・ホコリ・繊維系異物を吸引除去します。
吸引した異物は、別置きの集塵機にセットしたフィルターで捕集します。
このクリーニングプロセスは、非接触・インラインで行われます。ローラコンベヤでパネルを搬送しながら、パネルに静電気でくっついた異物を集塵します。
写真:スタティックエア013型をローラコンベヤ搬送工程に設置
写真では、パネル上面クリーニング用にスタティックエア013型を1台、パネル下面クリーニングようにスタティックエア013型を設置しています。
下面に設置したスタティックエア013型は、スリムなクリーニングヘッドを ロールとロールの間に設置しています。
スタティックエアには、静電気除去用イオナイザ+フラットジェットエアノズル+集塵用スリットを搭載しています。
パネルの上下に挟み込むように設置して、パネル両面を非接触・インラインでクリーニングします。
非接触式ウェブクリーナー スタティックエアの詳細をみる
スタティックエアのメリット
◆パネル・ガラスを非接触でクリーニング
◆イオナイザ+フラットエアノズル+集塵スリットが、スリムなクリーニングヘッドに搭載
◆パネルの上面に設置、下面にも設置できます。
◆狭いスペースに後付けしやすいサイズ
◆パネルをコンベヤで流しながら自動でクリーニングして、良品率向上に貢献
◆メンテナンス頻度が低いので、ラインの自動化に寄与します
湾曲したパネルをクリーニングできるの?
ダッシュボードに設置するパネルには、ヘッドアップディスプレイのように、表面がフラットではなく 若干カーブしているパネルもあります。
コンベヤ搬送しているパネルにウェブクリーナーが衝突しないように、距離を離してクリーナーヘッドを設置する必要があります。
このような場合、パネルと距離を離して付着異物を非接触で集塵する必要があり、3Dクリーナー タイフンクリーンがございます。
3Dクリーナー タイフンクリーンは、若干高低差があるようなパネルに対して、非接触・インラインでクリーニングする最適なクリーナーです。
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