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フィルム巻き出し工程で静電気対策

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フィルム巻き出し工程で静電気対策

 目 次 

 巻出し装置でフィルムを送り出す工程では静電気対策が必要です。
静電気を蓄積したロールを巻き出すことによるトラブル
スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)でロールとウェブを除電!
設置例
スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)のメリット
AC・パルスAC除電器との比較

 
 関 連 情 報

|| ドライクリーナー・除塵装置 関連
|| 除電器・イオナイザ 関連

 


巻出し装置でフィルムを送り出す工程では、静電気対策が必要です


 フィルムを加工する工程では、巻出し装置にロールをセットして、送り出すプロセスがあります。巻き出しとは、フィルムや紙を巻いたロールを巻き出し装置にセットして、送り出すことです。

 

ロールは、前工程で巻取り装置でロール状に巻いたもので、静電気を蓄積していることがあります。静電気を帯びたフィルムや紙は様々な問題の原因になります。

 

|| 静電気の問題が発生しやすい製品

 

〇食品用フィルム:フィルムの成分に帯電防止剤を含有させることができない事があり、静電気を強く帯びやすくなります。

 

〇塗工した紙:電気絶縁性が高くなり静電気の問題が発生しやすくなります。

 

〇前工程でコロナ処理して巻き取ったフィルムや紙:ロールは強く静電気を帯びている可能性があります。

 

〇ライン速度が早い:製品条件を満たすために、ライン速度は維持しなければなりませんが、速度が速いほどウェブの静電気は強くなります。

 

静電気を蓄積したロールを巻き出す時のトラブル

 

次のような問題が発生します。

 

◆ ロールが静電気を蓄積していると、巻き出す時にスパーク(コロナ放電)することがあります。スパークは、フィルムや紙の表面に長手方向に傷を付けることがあります。また、フィルムや紙などウェブの表面にコーティングしてある場合、スパークはコーティング層を破壊することがあり、製品の品質低下の原因になります。最悪の場合、ロール1本を無駄にすることもあります。

 

◆ ロールを巻き出す時に、強い静電気を帯びたフィルムが巻きだされていきます。浮遊している塵埃を静電気で引き寄せたり、端面の粉や微粒子が表面に付着させる原因になり、加工時に不良の原因につながります。

 

◆ ロール状に巻かれたフィルムが強く静電気を帯び、「バチッ!」とくる放電が生じます。静電気が作業環境を悪化させる原因になります。

  

 

スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)でロールとフィルムを除電!

  

スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)は、最新のパルスDCテクノロジーを結集して設計された静電気除去バーです。静電気を帯びやすいフィルムの除電に最適です。

スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)は、エアーフリー除電技術です。エアーブローせずにイオンを広域に輸送することができるので、圧縮エア・工場エアを接続せず運用します。 

ロールから巻き出す時に、静電気を効果的に中和して、静電気放電による問題に対処する必要性があります。静電気対策は、巻き出されたウェブだけでなく、ロールの静電気除去にも注力します。

ロールは巻きだしていくと、径が小さくなっていきます。スマートイオンは設置保持されているので、ロール表面までの距離が広がっていくことになります。そこで、エアフリースマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)が、広域へイオンを放射できる除電能力が威力を発揮します。ロール表面との距離がどんどん大きくなっても、スマートイオンの位置は固定したまま、イオンをロールまで放射することができるのです。

スマートイオンはエアーブローしないので、生産環境中の小さなゴミやホコリをフィルムに吹き付けてしまうことはありません。無用な静電気だけをしっかり除電します。

 
スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)の詳細をみる

 


設置例

 アンコイラSI1.png 

図1 スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)でロールへイオンを放射

アンコイラSI2.png

図2 スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)でロールへイオンを放射
距離が大きくなってもエアーフリーでイオンを放射

 

図1と図2は、ロールの除電のため、スマートイオンを設置した例です。

 

巻き出し機にセットしたロールは、ラインスタートと同時にロール径が小さくなっていきます。イオナイザを設置した後、除電対象物までの距離が変化していくことになります。ロールの除電には、距離の変化に対応できるイオナイザを選定します。

 

設置する場合には、予めロール径の変動幅を確認しておきます。そして、スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)の有効除電距離がロール径の変動幅に対応できるモデルを選定し、ロール交換の時に邪魔にならない位置に設置します。これにより、設置位置を変えることなく、距離が変化していく対象物の静電気を除電することが出来ます。スマートイオンは、このような除電対象物までの距離が変化する用途でも、広いエリアへイオンを放射することができます。

 

圧縮エアーをロールに吹き付けると、ロールを汚染する可能性があるので、エアフリーのスマートイオンは効果的です。


また、ロールから巻きだして、ロールから剥離した後のフィルムをスマートイオンで除電すると、なお効果があります。この用途では、フィルムとの距離は一定なので、スマートイオン70型を選定します。直流パルスの高濃度イオンは、巻き出し直後に強く帯電するフィルムに圧倒的な除電能力を発揮します。巻き出し直後、インラインで走行しているフィルムの静電気を、70型がエアーブローせず、強力除電します。

 

この他、ファンを搭載した小さなイオナイザをロールの除電に使用する場合には、長期間ファンの定期清掃をしないで使用を続けると、ファンにホコリやゴミが付着していくので、ファンからの送風エアがロールを汚染する事があります。定期メンテナンスが重要です。また、ロール径が小さくなっていくと、ファンからロール表面までの距離が長くなるので、除電能力の低下に注意する必要があります。

 

 パルスDC静電気除去バー スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)の詳細をみる


スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)のメリット



◆ 高い除電能力とエアーフリー(無風)を兼ね備えた除電技術!

◆ エアーフリーなので工場エア・コンプレッサーは不要!

◆ 超低ランニングコスト!

◆ エアーのメンテナンスが不要!

◆ 除電ブローからのエア汚染のリスクなし!

◆ エアーブローしないのでクリーン環境に最適!

◆ エアーブローしないのでゴミやホコリをまき散らしません!

◆ エア圧力の調整不要!操作が簡単!

◆ 定期メンテナンスが簡単!

◆ 圧縮機の電力消費ゼロ!低炭素化技術です!


スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)の詳細をみる



AC・パルスAC除電器との比較



            スマートイオン       AC・パルスAC除電器  
                    
ランニングコスト              
                   
エアーブロー       不要        
                   
圧縮エアーの
メンテナンス
      不要        
                   
エアー汚染の
リスク
             
                   
走行フィルム・紙に対する
除電能力
             
                   
クリーン環境への
適正
             
                   
設置の手間        小        小  



スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)の詳細をみる

   

 

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