
目次
ソーラーウェーハの上から非接触チャックする原理
LEVIソーラーグリッパーはソーラーウェーハ専用のエンドエフェクタ(ハンド)
LEVIソーラーグリッパーで移載するメリット
吸着パッド・真空パッドとの比較
オプション品:エアーソード
ソーラーウェーハを1枚づつ分離します
関連情報
ソーラーウェーハの上から非接触チャックする原理
カセットやトレーに置いてあるソーラーウェーハ(太陽電池セル)に、ハンド(LEVIソーラーグリッパー)を上から近づけて 非接触吸着する使い方があります。
ハンドのチャック面は、ソノトロードという呼称の振動板で、超音波で微振動させています。
振動板とソーラーウェーハの間には、スクイーズ膜効果で圧縮された空気膜を形成します。これが、ソーラーウェーハに対する反発力になります。
そして、チャック面の振動板には、吸着用の穴があります。振動板は、ソーラーウェーハの上から吸引力で吸着すると同時に、スクイーズ膜効果の反発力でソーラーウェーハを振動板にくっつけずに、非接触で把持します。
ソーラーウェーハの上からハンドで非接触吸着しても、ウェーハは非常に安定した状態で把持することができます。トレーやカセットから移載する用途に応用することができます。
ソーラーウェーハを非接触把持するのに、エアーブローや窒素ガスでブローさせる必要はありません。生産環境中の空気やガスだけを用いてソーラーウェーハを非接触でチャックします。
スクイーズ膜効果の反発力と吸引力で把持されたソーラーウェーハは、高低差が非常に安定しています。薄く 割れやすいウェーハにかかる負荷を最小限にして移載することができます。
LEVIソーラーグリッパーをみる
LEVIソーラーグリッパーは
ソーラーウェーハ専用のエンドエフェクタ(ハンド)
LEVIソーラーグリッパーは、ソーラーウェーハ専用のエンドエフェクタ(ハンド)です。
ソーラーウェーハ(太陽電池セル)は、サイズ M2/M2+のシリコンウェーハが対象です。
写真:LEVIソーラーグリッパー
写真:LEVIソーラーグリッパーのセット
LEVIソーラーグリッパーをみる
LEVIソーラーグリッパーで移載するメリット
◆ソーラーウェーハを非接触チャックして傷やマイクロクラックを防止!
◆ソーラーウェーハを非接触チャックして異物・コンタミの付着を防止!
◆吸着力をウェーハ表面で分散し、ウェーハに加わる負荷が最小限!
◆ソーラーウェーハへ吸着痕を回避!
◆高い位置決め精度
◆歩留まり向上
LEVIソーラーグリッパーをみる
吸着パッド・真空パッドとの比較
吸着パッド・真空パッドは、簡易的なチャック方式です。安価なので導入しやすい吸盤です。接触式なので、チャックする基材に・跡がつく・偏った力が加わる・基材へのダメーが大きいという特徴があります。パッドとの接触により、異物付着の可能性が大きく、歩留まり低減の可能性があります。
下記は、超音波非接触チャックとの比較表です
超音波 非接触 チャック |
真空パッド 吸着パッド |
|||||||
接触 or 非接触 | 非接触 | 接触 | ||||||
ソーラーウェーハ へのダメージ |
小 | 大 | ||||||
ソーラーウェーハ への負荷 |
小 | 大 | ||||||
吸着痕のリスク | 小 | 大 | ||||||
異物転写 リスク |
小 | 大 | ||||||
クリーン環境 の適合性 |
〇 | △ | ||||||
歩留まり | 〇 | △ |
オプション品:エアーソード
ソーラーウェーハを1枚づつ分離します
重ねてあるソーラーウェーハ(太陽電池セル)を上からハンドで取りに行くとき、2枚取りしないよう注意が必要です。
エアーソードは、ソーラーウェーハを分離して、1枚づつチャックするのをサポートします。
写真:エアーソードが上のソーラーウェーハを分離しています
動画:エアーソードが上のソーラーウェーハを分離します
エアーソードで重ねたウェーハを1枚づつ分離して、LEVIソーラーグリッパーで1枚づつチャックして移載する使い方があります。
ソーラーウェーハの2枚取りを回避して、歩留まり向上につなげます。
写真:エアーソードとLEVIソーラーウェーハ
LEVIソーラーグリッパーをみる
関 連 情 報
半導体ウェーハをドライ洗浄するチャレンジをみる
クリーンルーム専用集塵機!世界初の技術で室内を綺麗にをみる
ウェーハをインライン検査する画期的な技術(動画あり)
超音波でウェーハチップを非接触で移載(動画あり)
ウェーハを超音波で非接触移載する技術
半導体ウェーハを超音波非接触チャック
なぜゴミや異物の問題がなくならないのか をみる
製造現場の静電気 | 基礎から学び不良低減につなげよう!をみる