
目次
実装基板の異物対策の難しさ
エアーブローノズル+集塵フード ではダメなのか?
非接触式ウェブクリーナーではダメなのか?
実装基板製造工程の異物発生源
3Dクリーナー タイフンクリーンとは?
タイフンクリーンは有機溶剤フリー!
コンベヤ搬送工程・自動機への設置に最適!
3Dクリーナー タイフンクリーンのメリット
関 連 情 報
タイフンクリーンの関連情報
CO2スノージェット洗浄装置の関連情報
実装基板の異物対策の難しさ
従来の基板クリーナーは、表面がフラットな基板を想定して設計されてます。例えば、生板・プリント配線板(実装前)・セラミック・グリーンシートです。
表面がフラットな基板であれば、粘着ロール・回転ブラシ式の基板クリーナーを適用できます。
しかし、実装基板のように表面がフラットではない基板に対しては、除塵対策の難易度があがります。
チップマウンターで、小さな部品や光学センサーをマウントした後の基板表面は、表面は凸凹です。
マウントした部品の上から粘着ロールを押し当てることはできませんし、回転ブラシを押し付けようにも、ブラシを押し付けすぎると毛が切れてしまう危険が伴います。
また、繊細な部品やセンサーにブラシを当てる方法は避けたいものです。
エアーブローノズル+集塵フード ではダメなのか?
では、ブラシや粘着ロールではなく、非接触式(エアーブローノズル+集塵)の方式ではどうでしょうか?
エアーブローノズルと集塵フードを設置して除塵対策する場合、次のようなポイントに注意して条件を確認する必要があります。
◆エアーブローが付着異物を除去できているか。
◆異物が静電気でくっつく力を除去できているか。
プリント基板と異物をしっかり除電できていないと、エアーブローしても切粉・カスが表面から動かない、という結果になる可能性があります。
◆エアーブローで異物が周辺に飛散していないか。
エアーブローが、微小な切粉・カス・異物を周辺に飛散させて、集塵用フードを設置していても、吸引できていない ということがあります。
周辺の設備・機械を汚したり、生産環境の汚染につながります。
◆適切な集塵機を選定しているか
設置した集塵用フードの開口寸法、ノズル、ダクトホースの直径・配管レイアウト・配管長、をもとに、適切なブロア・集塵機を選定する必要があります。
◆異物・切粉を集塵用フードから吸引できているか
非接触式ウェブクリーナーではダメなのか?
では、回転ブラシや粘着ロール式ではなく、非接触式ウェブクリーナーはどうでしょうか?
非接触式(エアーブローノズル+集塵)には、ウェブクリーナーというクローズ型の除塵装置があります。ウェブとは、表面がフラットな基材の総称で、紙・フィルム・箔・シート等の事です。
非接触式ウェブクリーナーの中には静電気除去機能を搭載したモデルもあるので、静電気で付着する微小なゴミ・ホコリ・切粉を除去するには一定の効果が期待できます。
しかし、非接触式ウェブクリーナーは、やはり実装前のフラットな基板やガラス基板を想定したものが多く、凸凹の実装基板に適用しても期待した除塵能力が得られない可能性があります。
これが、実装基板の除塵対策を難しくしている背景です。
そして、このような用途に適した除塵装置が3Dクリーナータイフンクリーンです。
3Dクリーナー タイフンクリーンの詳細をみる
実装基板製造工程の異物発生源
◆基板分割機
プリント基板の製造工程では、大きな基板を所定のサイズに切断する分割工程があります。ルーター・基板分割機で切断加工すると、端面から切粉が発塵する原因になります。エポキシガラスの積層板だと、切断後に微小な樹脂カスやガラス屑が発生することがあります。
◆穴あけ工程
基板をドリルで穴あけ加工する工程もあります。穴あけ加工では、ドリル粉が発生し 摩擦帯電して静電気を帯びます。粉が付着する原因になりやすい工程です。
◆静電気が微小なゴミ・ホコリを吸着する
切断工程では、刃で分割するプロセスで静電気が発生します。穴あけ工程では、ドリルで穴あけ加工時には静電気が発生します。
静電気は、加工時に発生した切粉・ドリル粉・ガラス屑・樹脂カスを、基板表面に吸着する原因になります。
そして、基板が静電気を帯びたまま次工程へ搬送されていくと、生産環境中に浮遊している微小なゴミ・ホコリを引き寄せて表面にくっつけてしまいます。
◆微小なハンダ屑
プリント基板製造プロセスには、はんだ付け工程があるます。
ハンダの微小な粉が取れて、基板の接点部やリード・ワイヤー間に付着すると、電気的な機能を損傷し 重大な不良の原因になります。
◆生産設備から発生する金属系異物
生産設備の回転部・摺動部から、微小な金属異物が発生することがあります。金属異物は、マウントした部品やセンサー、リード間、ワイヤー間 に付着すると、電気的な機能を損傷し 重大な不良の原因になります。
写真:基板に実装した部品・センサー
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3Dクリーナー タイフンクリーンとは?
3Dクリーナータイフンクリーンは、産業用途の除塵装置で、表面がフラットな基板や凸凹の実装基板を非接触でクリーニングすることが出来ます。
コンパクトなクリーナーヘッドには、基板の静電気を除去する 強力な除電能力のパルスDCイオナイザ スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)070型を2本搭載できます。
写真:タイフンクリーン015型(パルスDCイオナイザ スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)070型を搭載)
そして、回転ジェットノズルを搭載しており、高速パルスのエア―ブローで、付着異物に振動・衝撃を与え、表面から除去します。
クリーナーヘッドの中では、回転ジェットノズルから吸引チャンネルへと効果的に流れる気流により、異物を排出していきます。
排出された異物は、ダクトホースで吸引されて、別置きの集塵機にセットしたフィルターで捕集します。
このプロセスを非接触・インラインで行うことが出来ます。
実装基板をコンベヤ搬送する工程へタイフンクリーンを設置すれば、実装基板をインラインでクリーニングすることが出来ます。
動画:タイフンクリーン015型
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タイフンクリーンは有機溶剤フリー!
タイフンクリーンは、有機溶剤フリーです。IPA・ヘキサンのような有機溶剤を使用せず、除塵プロセスはドライで行います。
イオナイザ・回転ジェットノズルのエア―ブロー・集塵機能を複合して、静電気で付着する異物を効果的に集塵除去します。
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コンベヤ搬送工程・自動機への設置に最適!
3Dクリーナー タイフンクリーンは、コンベヤ搬送ラインに設置する用途や、自動機への設置にも適しています。
自動機へ設置する用途では、運転中は自動機の中の様子が分からないので、信号でモニタリングするニーズがあります。
タイフンクリーンは、パルスDCイオナイザからの信号出力・回転ジェットノズルのモニタリング用信号出力・集塵機の信号出力、のオプション品を取り揃えているので、PLCへの制御信号用にご利用いただく事が出来ます。
そして、
タイフンクリーンには、クリーナーヘッド部が大小いくつかラインナップがあります。設置スペースに適したサイズのタイフンクリーンを選定できるよう幅広い選択肢があります。
写真:小さなクリーナーヘッドのタイフンクリーン012型
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3Dクリーナー タイフンクリーンのメリット
◆除塵に必要なパルスエアーブローノズル・イオナイザ・集塵機能がクリーナーヘッドに標準装備
◆凸凹の実装基板を非接触・インラインで除塵対策!
◆揮発性有機溶剤(VOC)フリー!
◆湿式・ウェット洗浄ではありません。除塵プロセスはドライです!
◆既存のコンベヤ搬送工程へ後付けできます
◆自動機の設置に適しています
◆装置化されたタイフンクリーンだから条件出しが簡単
◆メンテナンスは簡単です
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関 連 情 報
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