目次
ロール巻出しで起こる静電気の問題
巻出ロールの静電気を効率よく除電する方法
スマートイオンのメリット
AC・パルスAC除電器との比較
関連情報
ロール巻出しで起こる静電気の問題
ロール状に巻いた紙・フィルムを巻き出す工程があります。
巻出すと、紙やフィルムは剥離帯電により強い静電気が発生します。
静電気は、作業環境の悪化、ゴミ・ホコリを静電気で吸着して次工程に持ち込んでしまうなどの問題につながります。
また、ロールから巻出すときのスパークで、紙やフィルムのコーティング面を傷つけてしまい、不良になるという問題もあります。
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巻出ロールの静電気を効率よく除電する方法
紙・フィルムのロールは、巻出していくとロール径が小さくなっていきます。
周辺にイオナイザ・除電器を設置する時は、設置個所からロール表面が遠くなっていくので、イオナイザ・除電器の有効距離に注意する必要があります。
エアーブロータイプのイオナイザやファンタイプのイオナイザを使用する時は、生産環境中に浮遊している微小なゴミ・ホコリ・繊維クズをエアーブローして、製品である紙やフィルムに吹き付けてしまう事に注意する必要があります。
そして、
パルスDCイオナイザ スマートイオンは、バータイプのイオナイザで、エア―ブローすることなくイオンを遠くまで放射することができます。
写真:パルスDCイオナイザ スマートイオン100D型
スマートイオンをロールに向けてイオンを放射するように設置すると、巻出すにつれてロール表面までの距離が遠くなっていきますが、
スマートイオンは設置位置を変えずにイオンを放射して、紙・フィルムを除電し続けることができます。
図1:ロール除電用にスマートイオンを設置
図2:巻出し直後は、スマートイオンとロール間の距離が短い
図3:巻き出すに連れて、スマートイオンとロール間の距離が遠くなりますが、スマートイオンは設置位置を変えずに除電し続けることができます。
図4:もう1台設置して紙・フィルムの両面を除電する用途もあります。
パルスDCイオナイザ スマートイオンは、直流パルス式でイオンを放射するイオナイザです。
スマートイオンは、放電針からエアーブローしませんが、針先で生成した高濃度イオンを遠くまで放射することが出来ます。
また、エアーブローしない特徴は、生産環境中に浮遊している微小なゴミ・ホコリ・繊維クズを、ロール(紙・フィルム)へ吹き付けてしまう心配がありません。
スマートイオンは、エアーブローせずにイオンだけをロールへ放射して除電することができます。
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スマートイオンのメリット
◆スマートイオンはエアーブローしなくても遠くまでイオンを放射して静電気を中和します!
◆圧縮機・コンプレッサー・工場エアは不要!
◆エアーブローで微小な異物をロールへ吹き付けることはありません!
◆ロールまでの距離が変化しても設置位置を変えずにイオンを放射して静電気を中和します!
◆直流パルス式の強力な除電能力!
◆エアーフリーなので超低ランニングコスト!
◆操作が簡単!
◆設置・後付はとても簡単です!
◆日常メンテナンスは簡単です!
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AC・パルスAC除電器との比較
スマートイオン | AC・パルスAC除電器 | ||||||||
ランニングコスト | 小 | 大 | |||||||
エアーブロー | 不要 | 要 | |||||||
圧縮エアーの メンテナンス |
不要 | 要 | |||||||
エアー汚染の リスク |
無 | 有 | |||||||
走行フィルム・紙に対する 除電能力 |
大 | 中 | |||||||
クリーン環境への 適正 |
良 | 悪 | |||||||
設置の手間 | 小 | 中 |
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