従来のエアーブロー型イオナイザをスマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)へリプレースすることは、工場の脱CO2|環境負荷低減|エネルギー効率化|省エネ|SDGsへの取り組み|に貢献します。
目次
第1章:
省エネ・エアーフリーの除電器 スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)
工場ではたくさんのバー型イオナイザが使われています
バー型イオナイザは圧縮エアを消費します
コンプレッサーの電力消費がCO2排出につながる訳
スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)はエアーフリーの除電技術です
スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)が工場の省エネ・脱炭素化に貢献できる訳
第2章:
スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)がSDGsへの取り組みに貢献できる訳
SDGsとは?
SDGs:ゴール7への取り組みに貢献
SDGs:ゴール9への取り組みに貢献
SDGs:ゴール13への取り組みに貢献
参 考 資 料:
バー型イオナイザの圧縮空気の電気代 計算方法
削減したCO2排出量(kg-CO2)の計算方法
関 連 情 報:
省エネ・脱CO2・環境負荷低減技術
関 連 情 報:
スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)の用途
第1章:省エネ・エアーフリーの除電器 スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)
工場ではたくさんのバー型イオナイザが使われています
イオナイザとは電圧印加型の除電器の事です。そして、バー型イオナイザは バー状の電圧印加型除電器に放電針が配列されており 針先に高電圧を印加することにより空気中の分子にエネルギーを与えてイオン化します。
針先に、プラスイオン・マイナスイオンが生じて、放電針をカバーしているアタッチメントからエアーブローして、イオンを、除電対象物の表面へ輸送します。プラスに帯電している基材表面は、マイナスイオンで中和。逆にマイナスに帯電している基材表面は、プラスイオンで中和して 表面の電位をゼロに近づけることが出来ます。これがイオナイザによる静電気除去の原理です。
工場の生産現場では、静電気はいろいろな問題を起こす原因になります。製造している製品が生産ラインで静電気を帯びると、周辺で浮遊している微小なゴミ・ホコを引き寄せる原因になります。表面にくっついた異物は、次工程で不良の原因になります(例:外観不良・印刷不良・品質不良・塗装不良(ブツ・ケバ))
こうした静電気に由来する問題に対処するために、イオナイザをラインへ設置して静電気対策を行い、良品率工場・歩留まり向上につなげていきます。
静電気の問題は、様々な業種の生産工場で発生します(例:樹脂製品、電子部品、ガラス、繊維、食品、電池、の生産工場)。そして、静電気対策のため たくさんのイオナイザが導入されています。
バー型イオナイザは圧縮エアを消費します
上述の通り、バー型イオナイザは放電針で生成したイオンを基材輸送するため、エアーブローしています。このエアーは、工場エア(圧縮空気・コンプレッサー)が動力源になっています。
クリーン度が高い用途で運用する場合は、エアーからの汚染を防止するために、クリーンなエアーを使います。圧縮エア配管の元で、エアーに含まれる微小異物・油分・水分をフィルターやドライヤーで シャットアウトして使用します。
バー型イオナイザは、バーの有効幅により圧縮エアの消費量が異なります。イオナイザの取説に記載のエア圧力・エア消費量を確認して、適切な工場エアを接続してイオナイザを運用します。
こうして、多くの工場の生産現場で静電気対策のためイオナイザが導入され、圧縮エアを消費しています。
コンプレッサーの電力消費がCO2排出につながる訳
前章で、バー型イオナイザが、エアーブローの動力源に圧縮機(コンプレッサー)を使用していることを説明しました。
圧縮機の使用は、工場の電力消費につながります。
工場の電気は、電力会社が発電所から作り出しています。発電所には、原子力発電、LNG火力、石炭火力、石油火力、再生可能エネルギー(太陽光発電、水力、風力発電)があります。それぞれの電源を組み合わせて電気を作り、工場に届けています。発電所は、電気を作る過程で二酸化炭素を排出しているのです。
つまり、バー型イオナイザは、動力源の圧縮機を使用することにより、多大な電力を消費します。それが発電所の二酸化炭素(CO2)排出につながっているのです。
スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)は、エアーフリー除電技術です
スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)は、従来型のイオナイザとは異なり、コンプレッサー依存から脱却したエアーフリーのイオナイザです。
パルスDC方式で、エアーを使わなくてもイオンを遠くまで輸送することができ、基材の静電気を除電することが出来ます。
そして、直流パルスの印加方式が高濃度のイオン生成を可能にしており、樹脂成型品・プラスチック・ガラス・紙・フィルム等、高帯電物の静電気を除去する用途で絶大な効果を発揮します。
写真:スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)100D型
スリッターに設置してフィルムの静電気を除去
スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)が工場の脱炭素化に貢献できる訳
スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)は、コンプレッサー依存から脱却した環境負荷が低い除電器です。
生産ラインで、たくさんのエアーブロー式イオナイザを使用している工場であれば、
既存のエアーブロー式イオナイザを、エアーフリーのスマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)へ段階的にリプレースすることで、工場のコンプレッサー依存度を下げていくことになります。
これは、工場のエネルギー効率向上につながり、コンプレッサーの電力消費による二酸化炭素の排出を削減することが出来ます。
これが、スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)が工場の脱炭素化に貢献できる訳です。
第2章:スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)がSDGsへの取り組みに貢献できる訳
SDGsとは?
SDGs(Sustainable Development Goals / 持続可能な開発目標)は、2015年9月に国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載されています。2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す17のゴール・169のターゲットから構成された国際目標です。
SDGsの目指すゴールは多岐に渡ります。その中で、企業様がSDGsへの取り組みを検討する時には、SDGsのゴールと企業様の営む事業との関連性を整理して、本業の強みを生かしながら取り組むことができるゴール・ターゲットを選別し、取り組みを具体化していく必要があります。
工場の生産ラインにスマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)を導入して、省エネ・二酸化炭素排出量削減につなげる事を検討するとします。それは、SGDsの どのゴールと関連があるのでしょうか。
フローにすると次のようになります。
工場でエアーブロー式イオナイザを使用している
↓
スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)へ置き換えを進める
↓
コンプレッサーの電力消費が低減する
↓
工場のエネルギー効率改善・省エネを推進(SDGs:ゴール7)
↓
電力消費に伴う二酸化炭素(温室効果ガス)排出量を削減する(SDGs:ゴール13)
↓
環境に配慮したクリーンな技術・産業プロセスの導⼊拡⼤につながる(SDGs:ゴール9)
つまり、
日本の工場に広く普及している、従来型エアーブロー式イオナイザは、コンプレッサーからの圧縮空気を接続して運転している工場の現状があり、
圧縮エア-を使わないイオナイザ スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)にリプレース(交換)すれば、その分 コンプレッサーの電力消費を削減することができ、省エネ・CO2排出低減につなげることが出来る、ということです。
そして、工場では省エネで環境負荷に配慮したエアーフリー除電技術の水平展開につながります。
これは、SDGsのゴール7・ゴール9・ゴール13と大きな関連性があります。
SDGs:ゴール7への取り組みに貢献
ゴール7:
エネルギーをみんなに そしてクリーンに
ターゲット 7.3:
2030年までに、世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させる。
ターゲット7.a:
2030年までに、再生可能エネルギー、エネルギー効率及び先進的かつ環境負荷の低い化石燃料技術などのクリーンエネルギーの研究及び技術へのアクセスを促進するための国際協力を強化し、エネルギー関連インフラとクリーンエネルギー技術への投資を促進する。
ゴール7は、すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保することを目標にしており、産業プロセスの低エネルギー化と低炭素化に向けた取り組みは、ゴール7と大きく関連しています。
エアーブロータイプのイオナイザを生産ラインで使用している企業様であれば、スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)へのリプレースを進めて 工場の圧縮エア使用量を減らし、省エネ・低炭素化を推進していくことで、ゴール7への取り組みに活かすことが出来ます。
SDGs:ゴール9への取り組みに貢献
ゴール9:
産業と技術革新の基盤をつくろう
ターゲット9.4:
2030年までに、資源利用効率の向上とクリーン技術及び環境に配慮した技術・産業プロセスの導入拡大を通じたインフラ改良や産業改善により、持続可能性を向上させる。全ての国々は各国の能力に応じた取組を行う。
ゴール9は、2030年までに、資源をよりむだなく使えるようにし、環境にやさしい技術や生産の方法をより多く取り入れて、インフラや産業を持続可能なものにすることを目標にしています。
スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)の圧縮空気を不要にした技術・環境負荷が低いエアーフリー除電技術の導入は、ゴール9への取り組みに活かす事ができます。
SDGs:ゴール13への取り組みに貢献
ゴール13:
気候変動に具体的な対策を
ターゲット13.2:
気候変動対策を国別の政策、戦略及び計画に盛り込む。
ゴール13では、気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる、としています。そのために国別の政策を盛り込むよう示唆しています。
日本の地球温暖化対策計画では、2021年4月に、2030年度において 温室効果ガス46%削減(2013年度比)を目指すこと、そして50%に向けて挑戦を続けることを表明しました。(令和3年10月22日閣議決定)
温室効果ガスには、二酸化炭素・メタン・一酸化二窒素・フロン等があり、この中でも 人に由来する温室効果ガスでは、二酸化炭素の比率が大きな割合を占めています。
工場の脱CO2・低炭素化への取り組みは、温室効果ガスを削減することにつながります。これは、SDGsのゴール13と大きく関りがあります。
エアーブロータイプのイオナイザを生産ラインで使用している工場は、スマートイオン(エアフリー パルスDCイオナイザ)へのリプレースを進めることで 工場の圧縮エア使用量を減らし、電力消費に伴うCO2排出量を削減することができます。このような、温室効果ガスの削減は、ゴール13への取り組みに活かすことにつながります。
参 考 資 料 :
バー型イオナイザの圧縮空気の電気代 計算方法
削減できるCO2排出量(kg-CO2)の計算方法
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