目次
細かい粉塵は、エアーブローでは除去しにくい
CO2スノージェット洗浄装置で粉塵をドライ洗浄する用途があります
比較：CO2スノージェット洗浄 vs エアーブロー
動画：樹脂成型品の粉塵をドライ洗浄
CO2スノージェット洗浄装置のメリット
関連情報
細かい粉塵は、エアーブローでは除去しにくい
製造現場では、いろいろな要因で「粉塵」が発生し、生産・加工している製品に付着します。
粉塵が付着すると、加工不良を引き起こしたり、次工程へ持ち込まれると 検査機の誤動作・外観不良につながったりと、問題につながる原因になります。
粉塵を除去するために、ワークを搬送する工程に エアーブローノズルを設置して吹き飛ばしたり、人がエアーガンで手作業で粉塵を飛ばして対処する方法がありますが、
細かい粉塵は静電気でくっつくと、エアーを当てても吹き飛ばすのは なかなか難しいものです。
CO2スノージェット洗浄装置で粉塵をドライ洗浄する用途があります
CO2スノージェット洗浄装置は、特別に設計されたノズルから 微細な二酸化炭素の結晶(CO2スノー)を噴霧して、樹脂成型品の異物・コンタミを乾式洗浄する用途があります。
単に、エアーブローの圧力で吹き飛ばすのとは、全く異なる原理で粉塵を除去することができます。
◆CO2スノージェット洗浄装置が 粉塵・コンタミを除去する４つの原理
「衝撃洗浄」：ノズルから噴霧したCO2スノーが粉塵・異物に対して、物理的に衝突する力
「脆化」：CO2スノーがコンタミから熱を奪い、もろくして 除去しやすくする力
「爆発洗浄」：個体の二酸化炭素の結晶が、気体に昇華するときの膨張エネルギーで除去
「溶剤効果」：基材表面に衝突時に瞬間的に液化したCO2がコンタミに溶け込み洗浄する力
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比較：CO2スノージェット洗浄 vs エアーブロー
CO2スノージェット洗浄装置とエアーブローの粉塵除去能力を比較した動画があります。
動画を解説：
黒いシート上に白い粉塵が付着しています。
ロボットがノズルをスキャンします。最初のスキャンは、圧縮エアーのみ ブローしてます。白い粉塵はほとんど除去できません。
次のスキャンでは、ノズルからCO2スノー(ノズルが噴霧している白い霧状のもの)とドライ圧縮エアーを一緒に噴霧しています。
白い粉塵は瞬間的に除去されて、下地の黒いシートがはっきり見えるようになりました。
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動画：樹脂成型品の粉塵をドライ洗浄
粉塵が付着した樹脂成型品をCO2スノーでドライ洗浄する動画があります。
動画を解説：
赤い樹脂成型品に白い粉塵が付着しています。
ノズルから,CO2スノー(ノズルが噴霧している白い霧状のもの)とドライ圧縮エアーを噴霧しています。
CO2スノーが当たると、瞬間的に粉塵が除去されて樹脂成型品はきれいになっています。
洗浄後の樹脂成型品は、水滴や残渣が残らない ドライな表面になってます。これなら、乾燥は不要です。
樹脂成型品の傷を回避！洗浄後のダメージは最小限です。
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CO2スノージェット洗浄装置のメリット
◆CO2スノーで、局所的な洗浄ができます(マスキングを不要にする)
◆ワークピースへのダメージは最小限
◆間欠運転・ON/OFFを繰り返す運転・パーツtoパーツの洗浄用途に適しています
◆ロボットに持たせて洗浄工程を自動化したい用途に適しています
◆早いタクトタイム・省スペース
◆ウェット洗浄（超音波洗浄）のような廃液処理は不要です
◆IPA・有機溶剤を使わないドライ洗浄技術です
◆薄い油の皮膜・有機系異物の除去にも効果があります
◆薄い粘着質な異物の除去にも効果があります
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